[漫画]全力でケンカして、全力で踊ろう。青春してるんだろ!『BUTTER!!!』4巻
![]() | BUTTER!!!(4) (アフタヌーンKC) (2012/03/23) ヤマシタ トモコ 商品詳細を見る |
…あたしは皆にどんなふうに優しくしてもらって…助けてもらったんだっけ…
感想書くの遅れましたが、今日はヤマシタトモコ先生の「BUTTER!!!」4巻を。
リアルな空気感の中描かれる、社交ダンス部の面々の青春劇。
今回のオビは、書店の手書きポップみたいなデザインになっていて面白いですね。好きなデザインです。「青春のもどかしさとまばゆさがぎっしりつまってます!!」ってのも、自分が言いたいことをばっちり書き表しててw
物語も動き出して、一層楽しみな作品になってきましたよ。
前巻→苦しくても逃げたくても、立ち向かわなきゃ。『BUTTER!!!』3巻
ひとまず目標の文化祭公演を成功させるため練習をしていくダンス部。
4巻は文化祭めがけての具体的なアクションと本番、そしてその後が描かれています。
ストーリーも当然面白かったのですが、ちょいと気になった所を挙げていきましょう。
●夏をめぐる「努力」の話。
4巻は最初の17話からして夏の様子がおかしい。おかしいというかいつもどおりなのかもしれないんだけど、明らかに彼女の本質をフィーチャーして「いやな人間」に見せようとしてる感じ。
それはつまり、この巻では彼女の成長を描いていくんだぞっていう意志のような。
いろんな話題に首を突っ込んでは「私も頑張ってるんだよー!」ってアピールしたげな夏。彼女の友人曰く、というか誰から見てもまるわかりなんだけど、話題の中心にいたがりなんですねこの女の子は。
才能がないとはもう分かったからから、頑張りは認めて欲しい・・・。
成長して新たに見えてきたのは、夏のねっこに根付いた醜さですよ。そういう性格の悪さがあると自分でもわかっているんだけど、意識できてもすぐ改善できるなら人間苦労はしません。
自分より優れてる人間には才能がある、ってレッテルをおしつけて、自分と同じフィールドにいないと考える。無意識に。すごい人は才能があるんだって考えて自分を守ってる。自分に努力がたりないと認めたくない。それはつまり逃避。
そういう、ちょっとチクッくる描写がそこかしこに用意されている。
けれど4巻の夏は自分の醜さを受け止め、変えようとする姿を見せてくれています。
そんな夏が、とある女の子とケンカをするのが第19話。
これはもう、「自分には才能がないんだから」ってむしろ卑屈になりすぎてしまったからこそ起きてしまったトラブル。「私よりこの人はすごいんだから」と要らないにも程がある遠慮かましてこの大失敗。ままならんなあ青春というのは。
でもこのケンカ、相手の女の子も完全にいい子というわけではなくて、わりとこじれる。
はあーこのケンカ、大好きです。
経緯の子供っぽさとかくだらなさとか・・・本当に未熟。けれど切実な苦しさがある。
それだけでも楽しいんですが、解決法もフィジカルを武器にし肉弾戦をしかけていく感じが本当にたまらない!若い若い!大人同士ならなあなあで流してしまいそうなすれ違いにも、全力でぶつかってくんですよ。
そこで飛び出す「フツーこんなちゃんとケンカなんかしてくんねーぞ!」っていうセリフもまた大好きで。本当にそうだよなと。ぶつかり合ってこんなに真正面からケンカできる機会、そうそうあるものじゃない気もするんだ。ちゃんとケンカするって、大切だなあ。
ほんとにみんな自意識過剰なんだ。誰かと比べて自分がどうとか、気になってばかり。
でも高校生だろ、それが当然だしそれでいい。自意識に振り回されて浮かれたりへこんだりするのって、それ自体すごくまぶしいのだ。
●そして文化祭当日。
いよいよ練習の成果を見せるときぞ、とテンションあげちゃうみんなですよ。

「すっごいうまくいっちゃったらどーしよー・・・」
ぼんやりと大成功を思い浮かべる。練習はしたよ。なら期待してしまうよ。
一方で端場くんはやっとこさ家族に、自分がなんの部活をしてるかを明かす。それも彼なりに本番を成功させるために覚悟を背負うためのものだし、やっぱり端場くんも気合入ってる。
そうやってみんながちょっとずつ緊張しながらも期待を募らせる様子に、読んでいて自分もボルテージ上昇ってもんです。けれどさて結果は――・・・
失敗はしなかった。それだけ。ささいなミスはあっても全然大丈夫。
“なんとなく”できちゃった。けれどそれってさ、なんか違うんじゃないか。
体中が熱く震え上がるような、言葉にならない叫びを上げたくなるような満足が、果たしてあったと言えるのか。
学生ノリで楽しく可愛く。それは正しいことに違いない。間違いなく思い出になる。
それで満足したメンバーもいる。精一杯に頑張って、なんとか結果を出したんだ。それは嬉しいに決まってる。頑張っただけの成果はあったに違いない。
けれどこんなちょっぴりの、普通の感動だけでは満足できない人もいた。130ページのみんなで手を上げて決めるクライマックスで、1人だけ、普段とは明らかに違う表情してる人ですよ。普段だったらこの人、絶対高揚して顔赤くしてたり多少なりとも表情を出すはずなのに、なんて無表情。
「不完全燃焼なんだろそうなんだろ」ってヤツです。思い返して見れば、自分達がやってきた練習も100%の全力で取り組んだのか、そもそも輝かしい大成功を望めるようなものだったのか。
心のどこかで、「これくらいやっておけば、なんとかなるか」なんて考えていたのかもしれない。そんな覚悟じゃ、最初からこんな未来はわかりきっていたんだ。けれど不相応の期待をしてしまった。それは仕方のないことなんだけどさ。
時間と努力を一杯一杯に使って・・・それで「全力の賭け」をしなきゃ、強烈な満足感なんてあるわけないんだよ。
「若いくせに必死じゃねーとかなんだそれ!!」「もっとやれるだろ、違う!?」
叱咤するのは大人たち。「なかなかよかったよ」とは言ってくれるけれど、そんなのはオマケみたいなもので真実ではない。学生だから、最低限の苦しさで楽しい思いができて、お手軽に盛り上がれるような・・・そんな生ぬるい環境の中でしか成り立たない嘘の優しさ。
そんなものはいらないと手を振りほどけば、次にやってくるのは大人の、プロとしての厳しい意見に貫かれる瞬間。
本当に、このダンス終了後のシーンは熱い。ゆるやか〜にダンスをやってきた漫画ですけど、ここでダンスにおける「熱血」が芽吹いたような気がするのです。
こんな満足じゃ終われない・・・。そう感じてから、ダンス部は一歩を踏み出すのです。
でも高校生ってもう無邪気な子供でもないから、なにかに全力投球的に夢中になるというのも難しい年頃だと思う。
●ここで気になるのが二宮和美、副部長さんですよ。
「やりたいことだけやってなんとなく許される人にはある種才能のよーなモノがある」って一節が4巻に出てきましたが、これって彼女のことなんだよな。
どこか冷めている二宮さんは、無気力な女の子。いろんなモノを背負いたがらない。それで今は(きっと)最低限の努力で、今は部活を引っ張っていられるほどマスターしてる。
でもこれから先はきっと、今の彼女のスタンスのままじゃ壁にブチ当たる。
友達同士みたいな部活と言っても、一枚岩ではない。目標や、それを叶えるための意識や・・・違うことは沢山あるし、それが原因でおこるいざこざだってこの先たくさんあるんじゃないかな。
部長さんとの関係と合わせて、今後盛り上がるのは彼女のエピソードなんじゃないかと密かに期待をしていたりします。人が変わっていく瞬間を描くのが上手いこの作品だからこそ、楽しみなんだ。
という感じの「BUTTER!!!」4巻でした。
ちょっとストーリーの内容に踏み込みすぎてネタバレしすぎたかと反省しているんですが、書いておきたいことを書くにはちょっとこれくらい必要でした。
今回はかなりストーリーが動きましたが、むしろこれから大きく膨らんでいく未来へのプロローグであるという印象が強いです。
連載も2年を超え、更に盛り上がってくる感じでしょうか?
これまで自分がこの作品に感じていたの魅力はスポ根的な一面ではなく、思春期のパーソナルな悩みやそれを吹き飛ばす爽快な展開が大きかった。小さな世界の中のカタルシス。こじんまりした、個と個のバトルだったりふれあいだったり。
けれどこういう展開になってくると、多分もっと大きな世界に彼らは触れていく。この作品がどうなっていくか、この愛おしいダンス部の面々がどうなっていくのか、超楽しみですよ!
まぁこの作品のことだから、世界観が広がっても相変わらずみんなウジウジ悩んだりするんだろうけどw でもそれが楽しくて可愛くて、期待している自分です。
精密な人物描写は今回も冴え渡り、微妙な人間関係をふんわり感じ取らせてくれる。人間関係のリアルさですよ。キャラクターの「人間」がガシッと定まっていて、それぞれが絶妙に絡み合ってる。見える部分見えてこない部分の作りこみも素晴らしい。だから些細な日常のワンシーンにだって最新の注意を払ってじっくり読んでみたくなるんですよね。
ダンス部の男の子たち、どんどん仲良くなっててニヤニヤ止まらないですよ・・・!大事件はなくとも日々の積み重ねが確実な変化をもたらしている。こういう所も大好きで。
キャラクター愛溢れる漫画ですよ。その人のいい所も悪い所も、愛を込めて描かれてる感じ。
キャラ愛といえばそうそう、明らかに贔屓されてる子がいてニヤニヤするw

『「かわいいから」の一言が言えれば人生は楽』とかね!こんなわかりやすいフォロー(というかいじり?)を作家から入れられるキャラ、作中じゃ他にいないよなw
コイツもツンデレこじらせて過去に大失敗してるからなあ。今度こそなんとかしろやと!
長々とかいてしまいましたが今度こそ以上。5巻楽しみしてます!
もっと本気で青春掛けようぜ。それがまさしく青春だからさ。レッツ・ダンシン!
『BUTTER!!!』4巻 ・・・・・・・・・★★★★☆
ちゃんと本気で感動したいんだって。とんでもない失敗があっても、青春は全力投球ですよ。
「青春」って書きすぎてもうこっ恥ずかしさなんてどっかに飛んでいってしまった。
[漫画]コミティア100で買った本の感想をいくつか。その2
はい、2回目のコミティア100同人誌感想記事です。一応前回のリンク。
個別更新するタイミングもなんとなく難しいので、イベント後にまとめてってパターンが良さ気。
じゃあさっそく。

「2娘」さんの「花と砂糖と君が好き」の3巻目。
乙女サバさんとこのシリーズには名古屋のコミティアで出会ったんですが、すごく愛着が沸く世界なんですよね。1巻、2巻と楽しませてもらいました。
けれど3巻はこれまでと比べると変化球かな。これまでは2人の女の子を主軸に展開してきましたが、今回は教師の男性が主人公です。
正直読み終えるまで、このエピソードが「花と砂糖と君が好き」のシリーズに組み込まれていたのはやや意外だったのですが、最終的にはすっと受け入れられました。
「好き」という思いには色々あるってこと。終盤の眩しさはかなりお気に入り。
教師として、教科書にはのっていない人生の楽しさも教えようとする。けれど生徒たちには「テストに必要ない」と喜ばれない・・・そんな理想と現実のギャップに思い悩む主人公。
そこから1,2のメインキャラたちも関係しつつ、暖かく丁寧に盛り上がっていくお話。
気持ちいい風が吹きこんでくるような、ポジティブな陽のエネルギーを貰える作品でした。
テンポよくコメディチックなシーンもちょくちょく出てくるので読みやすい。
それともう1つの新刊「苺とミルクと蜂蜜が好き」もよかったです。
こっちは百合ん百合んしてて期待通り。緑山さんの表情がいちいち可愛くてなー。

「Domani」さんの初個人誌「とどいてとどけて」です。やったーどまっしゅのさんの本だー!
百合アンソロ同人誌「少女制服」という本が大好きだった自分ですが、それにどまっしゅのさんも描いていてすごく印象に残っており、気になる作家さんでした。というところでの初個人誌ということで、ああこりゃ買わざるを得ないなと。
さて本作はちょっぴりの身長コンプレックス?と、「王子様」をめぐる百合漫画。
こじんまりとした素朴なストーリーでしが、きちっとまとまっていて1つの作品として愛らしいですね。主人公の2人それぞれが愛らしいのも間違いないんですが、2人の関係性も素晴らしい。どっちが「王子様」なんだろうね。それは2人がこっそり考えてみればいいか。
回想でちずが涙ぐんでいるシーンなんか特にお気に入りです。
女の子の肉感も好きな感じ。絵柄はシンプルなんですが、やわらかそうなんですよね。画はわりと絵で選びがちなので、絵の好感度が高いというのはそれだけでポイント。
ほのぼの楽しめる一冊でした。コンプレックス萌え的にもなかなかニッコリな出来。

「ぽんぽんお」さんのオリジナル百合同人シリーズ一気買い。
「ぷくゆり〜pierce〜」「ななゆり」「ぷくゆり〜kiss〜」3冊ですね。
このサークルさんはもともとかわゆい百合イラストを描いてくれている所として認識していただけなのですが、同人誌の方には手を出していなかったんですよね。というか出せていなかった。
冬コミでは買い忘れたり、イベントに行けなかったり・・・。でもコミティアで既刊もずらっと置いてくれていたのでまとめがい!これはいい本を買ったな・・・!
絵のクオリティはさすがといった所で、ほぼ揺らぐことなく高水準。
そしてストーリーの方もいいんだなこれが。3冊それぞれグッと来ましたが特に好きなのは「ぷくゆり〜pierce〜」。不良娘と芋娘という、クラスメイトだけど住んでる世界が違うような2人が惹かれ合い心を近づけていくシリーズ。この話の、ピアスを開ける流れにゾクゾクッと来ました。
本当だったらこんなチャレンジできないはずの芋っ娘なのにな。旗から見れば不良娘の悪い影響を受けているとしか思えないだろう。でもささいな非行だろうと、大切な人に手をひかれることの感動が少女の胸を震わせるわけです。そのままどこまで堕ちていきそうな、甘美な闇を感じさせる。
けれどそんあドシリアスに突き進むではないし、不良娘ちゃんもそこまで深刻に非行に走る様子もない。微笑ましく見守ることができ、ブラックさも全然ありません。ただ、そういうシチュエーションがたまらないぞっていう話です。
思春期を描くにおいて「非行」って刺激的なエッセンスになるよなと再認識。まぁピアスなんてまだ可愛らしいものです。そういえばこういう透明のピン、高校の時友人もやってたな。
ともかく、いいシチュエーションが展開されている作品だったと思いますね!
「ななゆり」は完璧に純度100%の甘さ。2人ともおっとり系でこれも大好き。
うむ。マウンテンプクイチさんの百合漫画はとびっきりに甘い!
甘くてラブい百合が好きならぜひ。

「9X9」さんのコミティア新刊「スモーキー・ピンク」。
70ページという大ボリューム。美麗な作画で女の子たちの甘酸っぱい想いが綴られます。
あれ?なんかさっきから百合漫画ばっかりじゃね?・・・だって創作百合、好きだしな・・・。
さてさて、ページ数が多い本作ですが2部構成です。主人公が入れ替わる。
1章だけだと一方の女の子がどんな子なのかを、真に理解することはできない構成。1冊の本として完成度の高さを感じます。2章を読んでからまだ最初に戻ると読み方が変わって、これが面白い。
勘違い・すれ違いから絆を深めての回帰。そんな王道展開を退屈させずに読ませる力がある。
相手に真剣に向きあおうとする、臆病だったり勇敢だったり、いろんな一面を持つ女の子たち。
気持よく完結を迎えましたが、まだ掘り下げが行われないまま放置された男の子がいました(桐江くん)。これに関しては後日、続編というか番外編のようなエピソードが描かれるようで。楽しみですなー。こうやっていろんなキャラの視点から1つの物語を見つめるタイプのお話は、パズルみたいに答え合わせをしていく面白さがあって好きです。
先にも書きましたが作画レベルは非常に高いです。漫画も上手いんですが、一枚絵としての美しさを堪能するにも耐えうる。いずれどこかで連載持ってくれないかな、なんて。BE・LOVEに掲載された同人誌発の受賞作も面白かったですしね。
ということで以上4冊(シリーズ?)。いい本とたくさん出会えました。百合多め。
同人誌の感想も、いい本と出会えた時には積極的にやっていきたいですねえ。
個別更新するタイミングもなんとなく難しいので、イベント後にまとめてってパターンが良さ気。
じゃあさっそく。

「2娘」さんの「花と砂糖と君が好き」の3巻目。
乙女サバさんとこのシリーズには名古屋のコミティアで出会ったんですが、すごく愛着が沸く世界なんですよね。1巻、2巻と楽しませてもらいました。
けれど3巻はこれまでと比べると変化球かな。これまでは2人の女の子を主軸に展開してきましたが、今回は教師の男性が主人公です。
正直読み終えるまで、このエピソードが「花と砂糖と君が好き」のシリーズに組み込まれていたのはやや意外だったのですが、最終的にはすっと受け入れられました。
「好き」という思いには色々あるってこと。終盤の眩しさはかなりお気に入り。
教師として、教科書にはのっていない人生の楽しさも教えようとする。けれど生徒たちには「テストに必要ない」と喜ばれない・・・そんな理想と現実のギャップに思い悩む主人公。
そこから1,2のメインキャラたちも関係しつつ、暖かく丁寧に盛り上がっていくお話。
気持ちいい風が吹きこんでくるような、ポジティブな陽のエネルギーを貰える作品でした。
テンポよくコメディチックなシーンもちょくちょく出てくるので読みやすい。
それともう1つの新刊「苺とミルクと蜂蜜が好き」もよかったです。
こっちは百合ん百合んしてて期待通り。緑山さんの表情がいちいち可愛くてなー。

「Domani」さんの初個人誌「とどいてとどけて」です。やったーどまっしゅのさんの本だー!
百合アンソロ同人誌「少女制服」という本が大好きだった自分ですが、それにどまっしゅのさんも描いていてすごく印象に残っており、気になる作家さんでした。というところでの初個人誌ということで、ああこりゃ買わざるを得ないなと。
さて本作はちょっぴりの身長コンプレックス?と、「王子様」をめぐる百合漫画。
こじんまりとした素朴なストーリーでしが、きちっとまとまっていて1つの作品として愛らしいですね。主人公の2人それぞれが愛らしいのも間違いないんですが、2人の関係性も素晴らしい。どっちが「王子様」なんだろうね。それは2人がこっそり考えてみればいいか。
回想でちずが涙ぐんでいるシーンなんか特にお気に入りです。
女の子の肉感も好きな感じ。絵柄はシンプルなんですが、やわらかそうなんですよね。画はわりと絵で選びがちなので、絵の好感度が高いというのはそれだけでポイント。
ほのぼの楽しめる一冊でした。コンプレックス萌え的にもなかなかニッコリな出来。

「ぽんぽんお」さんのオリジナル百合同人シリーズ一気買い。
「ぷくゆり〜pierce〜」「ななゆり」「ぷくゆり〜kiss〜」3冊ですね。
このサークルさんはもともとかわゆい百合イラストを描いてくれている所として認識していただけなのですが、同人誌の方には手を出していなかったんですよね。というか出せていなかった。
冬コミでは買い忘れたり、イベントに行けなかったり・・・。でもコミティアで既刊もずらっと置いてくれていたのでまとめがい!これはいい本を買ったな・・・!
絵のクオリティはさすがといった所で、ほぼ揺らぐことなく高水準。
そしてストーリーの方もいいんだなこれが。3冊それぞれグッと来ましたが特に好きなのは「ぷくゆり〜pierce〜」。不良娘と芋娘という、クラスメイトだけど住んでる世界が違うような2人が惹かれ合い心を近づけていくシリーズ。この話の、ピアスを開ける流れにゾクゾクッと来ました。
本当だったらこんなチャレンジできないはずの芋っ娘なのにな。旗から見れば不良娘の悪い影響を受けているとしか思えないだろう。でもささいな非行だろうと、大切な人に手をひかれることの感動が少女の胸を震わせるわけです。そのままどこまで堕ちていきそうな、甘美な闇を感じさせる。
けれどそんあドシリアスに突き進むではないし、不良娘ちゃんもそこまで深刻に非行に走る様子もない。微笑ましく見守ることができ、ブラックさも全然ありません。ただ、そういうシチュエーションがたまらないぞっていう話です。
思春期を描くにおいて「非行」って刺激的なエッセンスになるよなと再認識。まぁピアスなんてまだ可愛らしいものです。そういえばこういう透明のピン、高校の時友人もやってたな。
ともかく、いいシチュエーションが展開されている作品だったと思いますね!
「ななゆり」は完璧に純度100%の甘さ。2人ともおっとり系でこれも大好き。
うむ。マウンテンプクイチさんの百合漫画はとびっきりに甘い!
甘くてラブい百合が好きならぜひ。

「9X9」さんのコミティア新刊「スモーキー・ピンク」。
70ページという大ボリューム。美麗な作画で女の子たちの甘酸っぱい想いが綴られます。
あれ?なんかさっきから百合漫画ばっかりじゃね?・・・だって創作百合、好きだしな・・・。
さてさて、ページ数が多い本作ですが2部構成です。主人公が入れ替わる。
1章だけだと一方の女の子がどんな子なのかを、真に理解することはできない構成。1冊の本として完成度の高さを感じます。2章を読んでからまだ最初に戻ると読み方が変わって、これが面白い。
勘違い・すれ違いから絆を深めての回帰。そんな王道展開を退屈させずに読ませる力がある。
相手に真剣に向きあおうとする、臆病だったり勇敢だったり、いろんな一面を持つ女の子たち。
気持よく完結を迎えましたが、まだ掘り下げが行われないまま放置された男の子がいました(桐江くん)。これに関しては後日、続編というか番外編のようなエピソードが描かれるようで。楽しみですなー。こうやっていろんなキャラの視点から1つの物語を見つめるタイプのお話は、パズルみたいに答え合わせをしていく面白さがあって好きです。
先にも書きましたが作画レベルは非常に高いです。漫画も上手いんですが、一枚絵としての美しさを堪能するにも耐えうる。いずれどこかで連載持ってくれないかな、なんて。BE・LOVEに掲載された同人誌発の受賞作も面白かったですしね。
ということで以上4冊(シリーズ?)。いい本とたくさん出会えました。百合多め。
同人誌の感想も、いい本と出会えた時には積極的にやっていきたいですねえ。
[漫画]コミティア100で買った本の感想をいくつか。その1
コミティアから1週間が過ぎましたね。入手した本も読み終えられました。
どうせならいくつか感想かいてみようかなぁと思う今日の更新。普段同人誌で更新しませんし、たまにはということで。
気に入った本からいくつか。画像が残念画質なのは携帯のため仕様。

「高嶋屋。」さんの新刊「チョコレートと加瀬さん」。
たっぷりニヤニヤできる、甘み100%な一冊でしたね・・・かわいいなぁーもう!
新書館の百合アンソロジー「ひらり、」にて連載?中の「加瀬さんシリーズ」番外編です。定期的に買っている「ひらり、」でも特に楽しみにしている作品。
20ページほどの、本編と比べれば短めなエピソードですが、バレンタインなんてとっておきのお話を持ってきてるわけで、これが面白くないわけがないだろうっていう。
山田さんの乙女全開の慌ただしさは見てて癒されるし、加瀬さんが山田にだけきっと見せている特別な表情の素晴らしさにテンション上がります。
そしてこのセリフに心射抜かれる。「友チョコ・・・他の友達にはしてないから 誰にも内緒にしてね?」ってもう・・・友チョコって言ってんのに本気すぎるでしょうが・・・!
しかし高嶋先生のHPでさらっとコミックスって言葉が出てきて、ああ単行本化するんだなぁと一安心。同人誌とは話が外れてしまいますが、「ひらり、」はかなり良質な百合漫画を送り出してるので単行本化が待ち遠しい作家さんが沢山いるのです。まだひらりレーベルでの単行本出てないですし、加瀬さんシリーズの単行本も期待大!

続いても「高嶋屋。」さん。俺は自分で思ってるより自分が高嶋ひろみ先生が大好きなんだなって分かって来ましたよ最近。
さて「ポンチョ。」とはまんがタイムラブリーやらスペシャルで連載がされていた4コマ漫画。1巻は出たのにもろもろの理由で2巻が出版されなかったので同人誌で!というのが今回のこの本ですね。
このパターン、自分は以前にまがりひろあき先生の「よいこのしごと」って漫画で味わいましたが、4コマ界隈ではわりとあるあるな話なんでしょうかね。ちらほらと見かけるような気がします。ちゃんと買えてよかったー・・・。
彼氏が彼女さんの家に遊びにくるんだけどなぜか彼女さんの妹のポンちゃんと遊び転げて帰っていくという、ラブコメのふりしてあんまりラブいことしないコメディ漫画。しかし直接会うような描写がほぼ無いとはいえ、恋人同士の絆の深さを印象づける甘い場面は盛りだくさん。ニマニマしながら楽しめる一作でしたね。最終話は念願の・・・というお話で読後感もよし。読みやすく雰囲気も心地いい、賑やかな漫画でした。
「小さな子でも読める漫画」を目指したということですが成功してるんじゃないかなぁと思います。ポンちゃんがぐいぐい作品を引っ張っていきますし、大人キュラも純粋で。
個人的に、お化けに扮した彼女さんの手を一瞬で見分けてにぎにぎする彼氏、それに慌てながら赤面する彼女さん、な「バイトDEおばけやしき」のオチが大好きw

「Neige」さんの新刊「How's life?」です。
このサークルさんは葵さんに教えてもらったんですが、この作家さんの感性はなかなかに自分の心に直撃する。今回の新刊だってすごく淡々としていて、ちょっとドライな印象すらある。
今回の本は2つの短編が収録されていますが、そのどちらもなんとなく煮え切らない。その煮え切らなさが、なんだか魅力的なんですよね。
登場人物に特別な事件はおきない。悶々とした悩みや、現在の自分への違和感を抱えていて、ぐずぐずと立ち止まったりうまく歩み出せない女の子たちが描かれます。
そして結局を言えば、彼女たちは大きな結論は出さない。
「ピアノとわたし」では母親の期待を背負ってピアノを始めた女の子の話。
繊細で淡い印象がある絵とマッチした微細な心理描写・・・いつのまにかぐいぐいと引き込まれています。「しょうがないから」と言う「わたし」。最後のピアノを弾く姿に不思議と胸に刺さってくる。本当に煮え切らない。現実に押し流されてるだけ・・・なのになんとなく切ない。
表題作「How's life?」はなんとなく疎遠になった元カレと再開する女の子の話。
もう1つの短編は自己完結のお話だとするなら、こちらは他者との距離がテーマかな。
なんでもないように自然に会話をしていった、その最後にそっと小さな決意をするというのが面白い。決意といっても小さく、けれどそこから派別する様々な感情を想像するのが楽しいのです。そしてチクリと胸がいたくなる。
最後のページではちょっと泣きたくなるくらい。
なんとなく何かを感じる、そんな本でした。朧気なんだけど漂っている切なさ。
じっくり静かに読んでみたくなる、淡々と心のゆらぎを描いた一冊です。

「メメチダイヤモンド」さんの「トリコトナリテ」1〜4巻。4が新刊でした。一気買い。
今回のコミティアで初めて出会ったサークルさんだったんですが、ツボすぎて衝撃。出会えてよかった、もしかすると今回では1番の掘り出し物かもしれない、予期せぬものに出会えたという意味で。
とびきり可愛い絵柄で綴られるのは、離せなくなった狼の男性と、甘えん坊で一途な小さいウサギの女の子の夫婦生活!ようするにロリコン狼が幼な妻ウサギ娘とイチャラブしまくる漫画である!
18禁ではありませんが2人の間にちゃんと夫婦生活があることは間違いなく昂ぶります!
それは興奮するというよりあくまでも微笑ましく見守ることができる絶妙のバランス。
舞台は動物たちの国、十二神国。森の動物たちは人間に隠れ、人間の姿をして生活している。そして自分の身分のずきんを着用することが義務付けられている。狼なら狼の、ウサギならウサギのずきん。
単純にケモミミではなく、みんなが耳つきフードみたいなのをかぶっているそのデザインだけでもひたすらに可愛らしくて心射止められる。
そしてなにより奥さんウサギの六花ちゃんがかわいすぎんぞ、と!
4巻までに新キャラもちらほらと登場したり、色々と事件も起きたりしますが、最終的には夫婦の愛情の深さを生温かく見守りニヤニヤする漫画だと断言できる!
一途でちょっとエッチで夫にベタ惚れで、もう本当にハートを鷲掴みされる女の子。
少女としての未熟さと、妻としての包容力・慈しみ深さをその小さな身体に共存させていて、くるくるといろんな姿をみせてくれるキャラクターなんですけど、そのある種の忙しさもツボですね。
妻となっても「恋する女の子」のまま在り続けている、日々のふれあいに新鮮に感動して赤面して興奮して・・・ああーなんか長くなってきましたけど本当にかわいいんだ、本当に!
一方、夫である狼の十真も魅力的なキャラクター。こんなかわいい女の子を射止めた男がどんなものかと見てみれば単なるロリコンムッツリ野郎じゃねーか!
でも仕事できる男ですし、ロリコンと言っても、妻への愛が大きくてそれを隠そうともしない、力強い夫婦の絆の証明でもありましょう。まぁロリコンというのは彼を面白半分になじるための言葉で、十真はロリコンだから六花を好きになったのではなく、偶然出会った六花に心惹かれて、結果的にロリコンのレッテル張られてるだけw
そんな男なので嫌いになれるわけもなく、むしろもっと心の奥底に秘めたムッツリエロスを開放し俺に見せてくれよとがぜん応援したくなるのですよ!だってどんな事だって六花ちゃん受け止めて頑張ってくれちゃいそうで・・・!
ということで主人公である夫婦にイヤミがなく、見ていて本当に気持ちがいい夫婦なのです。
2人ともが相手を全力で好きでいる。なんて眩しい、なんてかわいらしい!
あまあまなラブコメ好きならきっと好きになるシリーズだと思います!
そして本当に絵が可愛らしいんですよ・・・サークルさんのHPに行ってイラストをいくつか見てみると、どんなものかわかりやすいかも。六花ちゃんがする様々な甘い表情にクリッとした瞳にぷにぷにしてそうなボディラインにぐへへへうふふふ。六花ちゃんへの愛が止まらない。脳が蕩かされる。
とりあえず今回は以上の4つで〆。書いてたら長くなってしまった・・・。でもそれだけ熱く入れこむことができる作品にたくさん出会えたのってすごく嬉しいことです!
まだ書きたい本はあるのでその2も書きます。(追記)→書きました
どうせならいくつか感想かいてみようかなぁと思う今日の更新。普段同人誌で更新しませんし、たまにはということで。
気に入った本からいくつか。画像が残念画質なのは携帯のため仕様。

「高嶋屋。」さんの新刊「チョコレートと加瀬さん」。
たっぷりニヤニヤできる、甘み100%な一冊でしたね・・・かわいいなぁーもう!
新書館の百合アンソロジー「ひらり、」にて連載?中の「加瀬さんシリーズ」番外編です。定期的に買っている「ひらり、」でも特に楽しみにしている作品。
20ページほどの、本編と比べれば短めなエピソードですが、バレンタインなんてとっておきのお話を持ってきてるわけで、これが面白くないわけがないだろうっていう。
山田さんの乙女全開の慌ただしさは見てて癒されるし、加瀬さんが山田にだけきっと見せている特別な表情の素晴らしさにテンション上がります。
そしてこのセリフに心射抜かれる。「友チョコ・・・他の友達にはしてないから 誰にも内緒にしてね?」ってもう・・・友チョコって言ってんのに本気すぎるでしょうが・・・!
しかし高嶋先生のHPでさらっとコミックスって言葉が出てきて、ああ単行本化するんだなぁと一安心。同人誌とは話が外れてしまいますが、「ひらり、」はかなり良質な百合漫画を送り出してるので単行本化が待ち遠しい作家さんが沢山いるのです。まだひらりレーベルでの単行本出てないですし、加瀬さんシリーズの単行本も期待大!

続いても「高嶋屋。」さん。俺は自分で思ってるより自分が高嶋ひろみ先生が大好きなんだなって分かって来ましたよ最近。
さて「ポンチョ。」とはまんがタイムラブリーやらスペシャルで連載がされていた4コマ漫画。1巻は出たのにもろもろの理由で2巻が出版されなかったので同人誌で!というのが今回のこの本ですね。
このパターン、自分は以前にまがりひろあき先生の「よいこのしごと」って漫画で味わいましたが、4コマ界隈ではわりとあるあるな話なんでしょうかね。ちらほらと見かけるような気がします。ちゃんと買えてよかったー・・・。
彼氏が彼女さんの家に遊びにくるんだけどなぜか彼女さんの妹のポンちゃんと遊び転げて帰っていくという、ラブコメのふりしてあんまりラブいことしないコメディ漫画。しかし直接会うような描写がほぼ無いとはいえ、恋人同士の絆の深さを印象づける甘い場面は盛りだくさん。ニマニマしながら楽しめる一作でしたね。最終話は念願の・・・というお話で読後感もよし。読みやすく雰囲気も心地いい、賑やかな漫画でした。
「小さな子でも読める漫画」を目指したということですが成功してるんじゃないかなぁと思います。ポンちゃんがぐいぐい作品を引っ張っていきますし、大人キュラも純粋で。
個人的に、お化けに扮した彼女さんの手を一瞬で見分けてにぎにぎする彼氏、それに慌てながら赤面する彼女さん、な「バイトDEおばけやしき」のオチが大好きw

「Neige」さんの新刊「How's life?」です。
このサークルさんは葵さんに教えてもらったんですが、この作家さんの感性はなかなかに自分の心に直撃する。今回の新刊だってすごく淡々としていて、ちょっとドライな印象すらある。
今回の本は2つの短編が収録されていますが、そのどちらもなんとなく煮え切らない。その煮え切らなさが、なんだか魅力的なんですよね。
登場人物に特別な事件はおきない。悶々とした悩みや、現在の自分への違和感を抱えていて、ぐずぐずと立ち止まったりうまく歩み出せない女の子たちが描かれます。
そして結局を言えば、彼女たちは大きな結論は出さない。
「ピアノとわたし」では母親の期待を背負ってピアノを始めた女の子の話。
繊細で淡い印象がある絵とマッチした微細な心理描写・・・いつのまにかぐいぐいと引き込まれています。「しょうがないから」と言う「わたし」。最後のピアノを弾く姿に不思議と胸に刺さってくる。本当に煮え切らない。現実に押し流されてるだけ・・・なのになんとなく切ない。
表題作「How's life?」はなんとなく疎遠になった元カレと再開する女の子の話。
もう1つの短編は自己完結のお話だとするなら、こちらは他者との距離がテーマかな。
なんでもないように自然に会話をしていった、その最後にそっと小さな決意をするというのが面白い。決意といっても小さく、けれどそこから派別する様々な感情を想像するのが楽しいのです。そしてチクリと胸がいたくなる。
最後のページではちょっと泣きたくなるくらい。
なんとなく何かを感じる、そんな本でした。朧気なんだけど漂っている切なさ。
じっくり静かに読んでみたくなる、淡々と心のゆらぎを描いた一冊です。

「メメチダイヤモンド」さんの「トリコトナリテ」1〜4巻。4が新刊でした。一気買い。
今回のコミティアで初めて出会ったサークルさんだったんですが、ツボすぎて衝撃。出会えてよかった、もしかすると今回では1番の掘り出し物かもしれない、予期せぬものに出会えたという意味で。
とびきり可愛い絵柄で綴られるのは、離せなくなった狼の男性と、甘えん坊で一途な小さいウサギの女の子の夫婦生活!ようするにロリコン狼が幼な妻ウサギ娘とイチャラブしまくる漫画である!
18禁ではありませんが2人の間にちゃんと夫婦生活があることは間違いなく昂ぶります!
それは興奮するというよりあくまでも微笑ましく見守ることができる絶妙のバランス。
舞台は動物たちの国、十二神国。森の動物たちは人間に隠れ、人間の姿をして生活している。そして自分の身分のずきんを着用することが義務付けられている。狼なら狼の、ウサギならウサギのずきん。
単純にケモミミではなく、みんなが耳つきフードみたいなのをかぶっているそのデザインだけでもひたすらに可愛らしくて心射止められる。
そしてなにより奥さんウサギの六花ちゃんがかわいすぎんぞ、と!
4巻までに新キャラもちらほらと登場したり、色々と事件も起きたりしますが、最終的には夫婦の愛情の深さを生温かく見守りニヤニヤする漫画だと断言できる!
一途でちょっとエッチで夫にベタ惚れで、もう本当にハートを鷲掴みされる女の子。
少女としての未熟さと、妻としての包容力・慈しみ深さをその小さな身体に共存させていて、くるくるといろんな姿をみせてくれるキャラクターなんですけど、そのある種の忙しさもツボですね。
妻となっても「恋する女の子」のまま在り続けている、日々のふれあいに新鮮に感動して赤面して興奮して・・・ああーなんか長くなってきましたけど本当にかわいいんだ、本当に!
一方、夫である狼の十真も魅力的なキャラクター。こんなかわいい女の子を射止めた男がどんなものかと見てみれば単なるロリコンムッツリ野郎じゃねーか!
でも仕事できる男ですし、ロリコンと言っても、妻への愛が大きくてそれを隠そうともしない、力強い夫婦の絆の証明でもありましょう。まぁロリコンというのは彼を面白半分になじるための言葉で、十真はロリコンだから六花を好きになったのではなく、偶然出会った六花に心惹かれて、結果的にロリコンのレッテル張られてるだけw
そんな男なので嫌いになれるわけもなく、むしろもっと心の奥底に秘めたムッツリエロスを開放し俺に見せてくれよとがぜん応援したくなるのですよ!だってどんな事だって六花ちゃん受け止めて頑張ってくれちゃいそうで・・・!
ということで主人公である夫婦にイヤミがなく、見ていて本当に気持ちがいい夫婦なのです。
2人ともが相手を全力で好きでいる。なんて眩しい、なんてかわいらしい!
あまあまなラブコメ好きならきっと好きになるシリーズだと思います!
そして本当に絵が可愛らしいんですよ・・・サークルさんのHPに行ってイラストをいくつか見てみると、どんなものかわかりやすいかも。六花ちゃんがする様々な甘い表情にクリッとした瞳にぷにぷにしてそうなボディラインにぐへへへうふふふ。六花ちゃんへの愛が止まらない。脳が蕩かされる。
とりあえず今回は以上の4つで〆。書いてたら長くなってしまった・・・。でもそれだけ熱く入れこむことができる作品にたくさん出会えたのってすごく嬉しいことです!
まだ書きたい本はあるのでその2も書きます。(追記)→書きました
[漫画]イヴの時間を楽しんでますか?『イヴの時間』3巻
激辛ペヤングが本当に辛かった・・・なんとなく甘く見てたけどホント激辛だった・・・。
いきなり 話しかけたら きっとあなたは困ってしまうから だから 「内緒」
コミック版「イヴの時間」3巻が発売してます。これにて完結。
最初に言うと、素晴らしい漫画だったと思います。
原作アニメのファンからしても嬉しい追加要素の連発。オリジナル展開はどれも見応え充分。それでいて原作を知らずとも作品の世界に没入できるであろう完成度。
表紙もまた味わい深い。表紙に関しても書こうかな。じゃあ感想。
隠された想いが胸を打つ・・・アンドロイドと人間の切なく暖かな未来。『イヴの時間』1巻
いじらしくも切ない、それぞれの想い。『イヴの時間』漫画版2巻
さてさてアニメ見た時から散々「リクオとサミィとペアがかわいすぎんぞ」と激情ほとばしらせてた自分ですが、3巻も最高に萌える。
人間とアンドロイドの不器用な意志疎通を描いた作品は探せばいくつもある気がしますが、この作品はその様子をクローズアップしとても集中して描いており、絶妙な距離感からくる切なさ・もどかしさの表現が俺にクリーンヒットしていました。
もとからアンドロイド恋愛ものとか大好物なんですよ・・・。
まぁ本作は恋愛に限ったものではないのですが、それにしたってこの作品の描き方は心に響きます。
作品の設定などの説明は、過去の1,2巻の感想などでやってたはずなので割愛。
2巻では漫画版オリジナル展開でリクオのお姉ちゃんの秘めたる想いを掘り下げており、普通にいい話でほんのり泣けてしまうなり興奮してしまうなりで大変嬉しかったことをが思い出されますが、3巻で一旦リクオとサミィの関係がまとめられます。
この作品の中でリクオとサミィがたどった想いの軌跡は、人間とアンドロイドが共存するこの世界そのものにも、ひっそりと大きな意味を持つものではないかなと思いますね。
ピアニストとしてのプライドと傷つけられた14歳のリクオ。彼はそれ以来ピアノを引くことをやめていました。それは人間としての傲慢さからか、弱さからか。
少なくともリクオは「アンドロイド」という、人間のようで人間ではない彼らの存在を認めることが出来ない。うまく咀嚼して、納得して、許すことができない。
アンドロイドと人間を区別するルール。それは人間が自己保身のためのエゴにすぎないのだけども、そうすることで守られる大切なものもやっぱりあるのであろう。
この作品は最初から人間とアンドロイドの間にある、近いけど限りなく遠い、切ない距離感を徹底的に提示してきていますが、それに見合う理由がしっかりと与えられている。そうして一筋縄ではいかない世界観になっていることが好きである理由。

そしてこのシーン。
リクオの心が氷解していく一連のシーンの美しさと高揚感は饒舌に尽くしがたい。
人間とアンドロイドの共存。簡単なことのようであり、けれど本当に実現が難しいその理想。リクオはその問題に対して超個人的な結論を出します。本当に個人的な答えです。
リクオが一人で勝手に傷ついて、勝手に悩んで塞ぎこんで沈んで、勝手に納得してまた歩き出したという、それだけのシーンですよここは。けれどそれだからこそ、1人の少年のドラマとして抜群に胸あたたまる名シーンですし、ここから更なる飛躍が期待できるという意味で2重で熱い。これは最初の一歩なんです。
「僕のピアノで 喜んでくれる人がいる。――僕はそれが嬉しいんだ」
ピアノを弾き終えたリクオのモノローグの何気ない一節です。誰に向けたものでもないこれを、アンドロイドたちが多くいる「イヴの時間」で思うということ。「人」と呼ぶこと。その意味のさりげない重大さにゾクゾクきてしまう・・!
人間はアンドロイドにどう向かうべきか。アンドロイドは人間に対しどうあるべきか。・・・そんな小難しいことは彼は、ピアノを弾くその瞬間にはきっと考えてはいないんでしょう。
でも彼がそっと手にした答えは、優しく頑丈な、未来を照らす力のあるものです。葛藤の末に無意識のうちに見つけ出したものは、結局は「誰かのために何かをしたい」という、人が生命に対して向けるありふれた感情そのもののだったという。
それでもやはりどうしようもない距離感はそうたやすく解消されてはくれない。
あんなに心を近づけることができるのは普通じゃありえない「イヴの時間」であったから。一度外に出れば当たり前の常識に囚われた、アンドロイドと一部の人間からすれば息苦しい世界が広がる。

リクオとサミィは、その立場的に普通は意思疎通ができない。というか疎通させる「意志」がアンドロイドにあることが、世間的には認められていない。
1度は「イヴの時間」で自然なきもちで優しさに包まれて、個人と個人として向き合えたあとにやってくる現実を描いているのがこのシーン。完全に閉塞した寂しい関係に戻ってしまった・・・。琴線もブルブル刺激される強烈な切なさに身悶えですよぐももお!
それでもリクオはギリギリの所まで近づいて手を伸ばして、サミィの心に触れようと頑張ってみる。許されないその行為に、サミィは当然応えることはない。
夢のような時間の後にやってくる現実の物寂しいこと。はぁーあ。
しかし3巻はやってくれますよ。ちゃんと気持ちいい展開をくれる。サミィの幸せ溢れんばかりの眩しい笑顔をくれる。心が暖かいものでドパドパ満たされる。

1コマだけで一目惚れするレベルのかわいさだなコレは・・・!!!
3巻ではリクオとサミィとフィーチャーしたエピソードだけでなく、全編通しても最もスリリングな「テックス編」もしっかり収録。ここがシリーズのクライマックスに当たります。
テックスは人形ではなく、無機質な以下にも「機械」といった形状をしています。でもだからこそテックスの慈しみ深さ、つまりは「人間的なぬくもり」にギャップがあってこれも涙腺が震える・・・!本当にこの作品が持つ、叶わない願いの切なさ・もどかしさはむちゃくちゃに胸を打つ。
アニメ版同様、「テックス編」はすばらしい盛り上がりをみせてくれました。
様々なエピソードから人間とアンドロイドの距離感を描く「イヴの時間」。
改めて全3巻の表紙を眺めてみたら、表紙においてもその距離感は丁寧に表現されてるなと、ちょっと思い込み?勘違い?っぽいですけど思ったのでちょっと書いてみようかな。
1巻から3巻にかけて、表紙絵の人間とアンドロイドの距離が縮まっていっています。

1巻ではリクオとサミィ。姿としてはどちらも人間にしか見えませんが、サミィの頭上のリングでアンドロイドを表現。隣り合わせに立っていますが、お互いに目を合わせていない(リクオなんか反対方向に目を逸らしててテメェこの野郎と言いたい)。
2巻はナギさんとカトラン。カトランが飲むコーヒーに青いバラを捧げているナギさん・・・と非常に印象的なイラストです。相手を思う気持ちと、間接的な接触が描かれてるかな。心の距離は1巻と比べればだいぶ違ってきていますね。
3巻はマサキとテックス。水たまりに映る姿、とワンクッションおいているのは3巻あとがきにも理由がかいてありましたが、なるほどと。つながる手と手。交わされるやさしい視線。美しいだけでなくそこに込められたメッセージに胸が熱くなりますね。
・・・と、主要キャラを順番に描いた表紙なので、別ペア同士ということで単純に比較はできないんですがでもやっぱり1巻から順に近づいていっているような気がします。
もちろんそれぞれのイラストも雰囲気たっぷりで大好きなのですが、そういうメッセージ性を読み取ろうとすると実に面白い。
というか3巻のあとがきを読んだらビックリですよ。まさかこんなに奥深い仕掛けが用意されていたなんて。そこかしこにまだ気づいていなかったメッセージが散りばめられていることに今更ながらに気づいて、読みかえしては大興奮。2巻表紙の青バラにはゾクゾクしましたねえ。
この全3巻、本当に満足度が高いな!
ということで、「イヴの時間」3巻でした。おなかいっぱい。切なさに身悶えして、幸せな涙を流して、そして続きの物語に思いを馳せる・・・じっくり磨き上げられた原作を、さらに昇華させたコミカライズといってもいいかも知れません。アニメと同じくらいに気に入りました。
漫画とCGアニメとでだいぶ表現方法が異なるために苦労しただろうなぁと思いますが、「漫画ならではおもしろさ」を引き出ししていたと言えます。
この作品に関しては、絵の表現力という点ではアニメの情報量には叶わないとは言え、キャラクターの内面の練り込み、そして丁寧な盛り上がりの演出・・・そしてなんといっても漫画版オリジナル展開が最高すぎて何も言えない。読めて最高に幸せです。
3巻のラストもまさかまさかの展開。ここにきてもまた予想を裏切ってくれるのかと!
アキコちゃんの幸せな未来が見たいです先生ー!「イヴの時間」第2期はいつですか!
吉浦監督は次回作「サカサマのパテマ」に取り掛かっておりこちらも期待大ですが、イヴの次の動きも楽しみにしています・・・!
未来、たぶん日本。
“ロボット”が実用化されて久しく、“アンドロイド”が実用化されて間もない時代。

僕らは同じ景色を見ながら生きている。停滞と微かな変化の日々をおくる。
けれどちゃんと広がっている。ぬくもりの輪は少しずつ大きくなる。
「イヴの時間」へようこそ。次はあなたの番です。
『イヴの時間』3巻 ・・・・・・・・・・★★★★☆
原作を知っていても知らなくても満足いくであろう上質な漫画。全3巻と丁度よいコンパクトさも魅力ですねえ。人間とアンドロイドの絆を描く作品で、そういうのが苦手でないならぜひぜひ!
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いきなり 話しかけたら きっとあなたは困ってしまうから だから 「内緒」
コミック版「イヴの時間」3巻が発売してます。これにて完結。
最初に言うと、素晴らしい漫画だったと思います。
原作アニメのファンからしても嬉しい追加要素の連発。オリジナル展開はどれも見応え充分。それでいて原作を知らずとも作品の世界に没入できるであろう完成度。
表紙もまた味わい深い。表紙に関しても書こうかな。じゃあ感想。
隠された想いが胸を打つ・・・アンドロイドと人間の切なく暖かな未来。『イヴの時間』1巻
いじらしくも切ない、それぞれの想い。『イヴの時間』漫画版2巻
さてさてアニメ見た時から散々「リクオとサミィとペアがかわいすぎんぞ」と激情ほとばしらせてた自分ですが、3巻も最高に萌える。
人間とアンドロイドの不器用な意志疎通を描いた作品は探せばいくつもある気がしますが、この作品はその様子をクローズアップしとても集中して描いており、絶妙な距離感からくる切なさ・もどかしさの表現が俺にクリーンヒットしていました。
もとからアンドロイド恋愛ものとか大好物なんですよ・・・。
まぁ本作は恋愛に限ったものではないのですが、それにしたってこの作品の描き方は心に響きます。
作品の設定などの説明は、過去の1,2巻の感想などでやってたはずなので割愛。
2巻では漫画版オリジナル展開でリクオのお姉ちゃんの秘めたる想いを掘り下げており、普通にいい話でほんのり泣けてしまうなり興奮してしまうなりで大変嬉しかったことをが思い出されますが、3巻で一旦リクオとサミィの関係がまとめられます。
この作品の中でリクオとサミィがたどった想いの軌跡は、人間とアンドロイドが共存するこの世界そのものにも、ひっそりと大きな意味を持つものではないかなと思いますね。
ピアニストとしてのプライドと傷つけられた14歳のリクオ。彼はそれ以来ピアノを引くことをやめていました。それは人間としての傲慢さからか、弱さからか。
少なくともリクオは「アンドロイド」という、人間のようで人間ではない彼らの存在を認めることが出来ない。うまく咀嚼して、納得して、許すことができない。
アンドロイドと人間を区別するルール。それは人間が自己保身のためのエゴにすぎないのだけども、そうすることで守られる大切なものもやっぱりあるのであろう。
この作品は最初から人間とアンドロイドの間にある、近いけど限りなく遠い、切ない距離感を徹底的に提示してきていますが、それに見合う理由がしっかりと与えられている。そうして一筋縄ではいかない世界観になっていることが好きである理由。

そしてこのシーン。
リクオの心が氷解していく一連のシーンの美しさと高揚感は饒舌に尽くしがたい。
人間とアンドロイドの共存。簡単なことのようであり、けれど本当に実現が難しいその理想。リクオはその問題に対して超個人的な結論を出します。本当に個人的な答えです。
リクオが一人で勝手に傷ついて、勝手に悩んで塞ぎこんで沈んで、勝手に納得してまた歩き出したという、それだけのシーンですよここは。けれどそれだからこそ、1人の少年のドラマとして抜群に胸あたたまる名シーンですし、ここから更なる飛躍が期待できるという意味で2重で熱い。これは最初の一歩なんです。
「僕のピアノで 喜んでくれる人がいる。――僕はそれが嬉しいんだ」
ピアノを弾き終えたリクオのモノローグの何気ない一節です。誰に向けたものでもないこれを、アンドロイドたちが多くいる「イヴの時間」で思うということ。「人」と呼ぶこと。その意味のさりげない重大さにゾクゾクきてしまう・・!
人間はアンドロイドにどう向かうべきか。アンドロイドは人間に対しどうあるべきか。・・・そんな小難しいことは彼は、ピアノを弾くその瞬間にはきっと考えてはいないんでしょう。
でも彼がそっと手にした答えは、優しく頑丈な、未来を照らす力のあるものです。葛藤の末に無意識のうちに見つけ出したものは、結局は「誰かのために何かをしたい」という、人が生命に対して向けるありふれた感情そのもののだったという。
それでもやはりどうしようもない距離感はそうたやすく解消されてはくれない。
あんなに心を近づけることができるのは普通じゃありえない「イヴの時間」であったから。一度外に出れば当たり前の常識に囚われた、アンドロイドと一部の人間からすれば息苦しい世界が広がる。

リクオとサミィは、その立場的に普通は意思疎通ができない。というか疎通させる「意志」がアンドロイドにあることが、世間的には認められていない。
1度は「イヴの時間」で自然なきもちで優しさに包まれて、個人と個人として向き合えたあとにやってくる現実を描いているのがこのシーン。完全に閉塞した寂しい関係に戻ってしまった・・・。琴線もブルブル刺激される強烈な切なさに身悶えですよぐももお!
それでもリクオはギリギリの所まで近づいて手を伸ばして、サミィの心に触れようと頑張ってみる。許されないその行為に、サミィは当然応えることはない。
夢のような時間の後にやってくる現実の物寂しいこと。はぁーあ。
しかし3巻はやってくれますよ。ちゃんと気持ちいい展開をくれる。サミィの幸せ溢れんばかりの眩しい笑顔をくれる。心が暖かいものでドパドパ満たされる。

1コマだけで一目惚れするレベルのかわいさだなコレは・・・!!!
3巻ではリクオとサミィとフィーチャーしたエピソードだけでなく、全編通しても最もスリリングな「テックス編」もしっかり収録。ここがシリーズのクライマックスに当たります。
テックスは人形ではなく、無機質な以下にも「機械」といった形状をしています。でもだからこそテックスの慈しみ深さ、つまりは「人間的なぬくもり」にギャップがあってこれも涙腺が震える・・・!本当にこの作品が持つ、叶わない願いの切なさ・もどかしさはむちゃくちゃに胸を打つ。
アニメ版同様、「テックス編」はすばらしい盛り上がりをみせてくれました。
様々なエピソードから人間とアンドロイドの距離感を描く「イヴの時間」。
改めて全3巻の表紙を眺めてみたら、表紙においてもその距離感は丁寧に表現されてるなと、ちょっと思い込み?勘違い?っぽいですけど思ったのでちょっと書いてみようかな。
1巻から3巻にかけて、表紙絵の人間とアンドロイドの距離が縮まっていっています。

1巻ではリクオとサミィ。姿としてはどちらも人間にしか見えませんが、サミィの頭上のリングでアンドロイドを表現。隣り合わせに立っていますが、お互いに目を合わせていない(リクオなんか反対方向に目を逸らしててテメェこの野郎と言いたい)。
2巻はナギさんとカトラン。カトランが飲むコーヒーに青いバラを捧げているナギさん・・・と非常に印象的なイラストです。相手を思う気持ちと、間接的な接触が描かれてるかな。心の距離は1巻と比べればだいぶ違ってきていますね。
3巻はマサキとテックス。水たまりに映る姿、とワンクッションおいているのは3巻あとがきにも理由がかいてありましたが、なるほどと。つながる手と手。交わされるやさしい視線。美しいだけでなくそこに込められたメッセージに胸が熱くなりますね。
・・・と、主要キャラを順番に描いた表紙なので、別ペア同士ということで単純に比較はできないんですがでもやっぱり1巻から順に近づいていっているような気がします。
もちろんそれぞれのイラストも雰囲気たっぷりで大好きなのですが、そういうメッセージ性を読み取ろうとすると実に面白い。
というか3巻のあとがきを読んだらビックリですよ。まさかこんなに奥深い仕掛けが用意されていたなんて。そこかしこにまだ気づいていなかったメッセージが散りばめられていることに今更ながらに気づいて、読みかえしては大興奮。2巻表紙の青バラにはゾクゾクしましたねえ。
この全3巻、本当に満足度が高いな!
ということで、「イヴの時間」3巻でした。おなかいっぱい。切なさに身悶えして、幸せな涙を流して、そして続きの物語に思いを馳せる・・・じっくり磨き上げられた原作を、さらに昇華させたコミカライズといってもいいかも知れません。アニメと同じくらいに気に入りました。
漫画とCGアニメとでだいぶ表現方法が異なるために苦労しただろうなぁと思いますが、「漫画ならではおもしろさ」を引き出ししていたと言えます。
この作品に関しては、絵の表現力という点ではアニメの情報量には叶わないとは言え、キャラクターの内面の練り込み、そして丁寧な盛り上がりの演出・・・そしてなんといっても漫画版オリジナル展開が最高すぎて何も言えない。読めて最高に幸せです。
3巻のラストもまさかまさかの展開。ここにきてもまた予想を裏切ってくれるのかと!
アキコちゃんの幸せな未来が見たいです先生ー!「イヴの時間」第2期はいつですか!
吉浦監督は次回作「サカサマのパテマ」に取り掛かっておりこちらも期待大ですが、イヴの次の動きも楽しみにしています・・・!
未来、たぶん日本。
“ロボット”が実用化されて久しく、“アンドロイド”が実用化されて間もない時代。

僕らは同じ景色を見ながら生きている。停滞と微かな変化の日々をおくる。
けれどちゃんと広がっている。ぬくもりの輪は少しずつ大きくなる。
「イヴの時間」へようこそ。次はあなたの番です。
『イヴの時間』3巻 ・・・・・・・・・・★★★★☆
原作を知っていても知らなくても満足いくであろう上質な漫画。全3巻と丁度よいコンパクトさも魅力ですねえ。人間とアンドロイドの絆を描く作品で、そういうのが苦手でないならぜひぜひ!
[漫画]取り戻せなくなる前に。『雪にツバサ』3巻
![]() | 雪にツバサ(3) (ヤンマガKCスペシャル) (2012/05/07) 高橋 しん 商品詳細を見る |
もう二度と私の前に現れるな
高橋しん先生の「雪にツバサ」3巻が発売されました。
うむ、今回の表紙も好き。高橋しん先生のカラーの美しさは素晴らしい。
しかしさて中身はというと、ヘビーでウワアな展開に向かっております。
前巻→声にできない想いを託して『雪にツバサ』2巻
2巻中盤から始まった楽器捜索編は3巻をまるっと使い、そしてまた続いていく。
この章のクライマックスへの過程となる第三巻ですが、正直気が重くなる内容・・・!
しっとりと切ない感情を盛り上げていく感じはさすが上手い。
でもこの巻はその切ない雰囲気とは食い合せが悪いような・・・雰囲気を悪くさせるエゲツなさが込められていたように感じました。
まぁ過去作読んでみればこういう方向になることも十分予想できてましたし、1巻の頃から雪先輩関連でブラックな一面を見せていましたが・・・やっと本性を表したか、という感じ。
どうにも高橋しんさんは、少女に重荷を持たせるんだ。

「もうこれ以上、私・・・汚れようがないから、大丈夫」
眼鏡の女の子・チコをめぐる一連の流れは痛くて痛くて・・・思わず何度も単行本をおいて読むのを中断したりしました。
この漫画はキャラクターがガンガン周囲にメッセージを飛ばしてきて、それはつまり読者めがけて投げつけてくる刃物みたいなもので。
3巻のあとがきにも書かれていましたが、本当に痛みを伴う物語になってきている。
うすらぼんやりと、優しい青春ボーイミーツガールを期待しつつ読み進めていた自分は、ちょっとやそっとじゃなく心をグサグサ傷つけられております。高橋しん先生だって時点でなんでそんな期待を持っていたのか!
少年少女たちの輝きを時に前向きに、時にネガティブに捉えようとする所がある作家さんだと高橋しん先生を思っているんですが、今度ばかりはやり口がキツい上に状況もひどくて息苦しいったらない。
思春期まっただ中にある「少女」、その幸福や揺らぎや悲しみをすべてひっくるめて少女ロマンを作り出しているんですが、そうする手段として「少女たちをあえて傷つけてみる」といった、サディスティックなイヤらしさみたいなのがある。
サディスティックかどうかは自分の受け取り方次第か。でもなんというか、本当にしんどい漫画なのだ、この「雪にツバサ」は。
なにより、紡がれるこの物語にいまだ何らかの救いも見えて来ない。これが一番辛い。
何故こんな不幸な事になっているのか、という問いがあるとしても、それを「仕方ないだろ、そういう世界なんだ」と消化してしまっていてやるせなさすぎる。作品に諦観が満ちてるような。
だからこそこんな容赦無い世界に、ほんのちょっとのファンタジー(超能力)でもって足掻いて歯向かってみようとする臆病な男の子を、応援してみたくはなるんだけど・・・その前に俺の心が折れそうだ・・・な・・・。がんばってよツバサくん・・・。
そんな「居心地の悪さ」。きっとこれがこの作品の本質なんだろうなと感じてきました。
なんでもないように、ありふれたように、すぐ側に人の「悪意」がある。自分を、自分の大切な人をふいに切りつける邪悪がある。
単なるボーイミーツガールの青春モノに収まり切らないのは確かで、個人的にそのジャンルに収まりきってくれた方が嬉しいなとかちょっと批判的なことを思ってしまうことも事実。
けれどちゃんと、いつか暖かい未来がみんなを迎えてくれることを信じてみる。
なんか作品じゃなくて作家を語りつつあるんだけれど、高橋しんという作家にはなんか好きとか嫌いとかをすっ飛ばして読んじゃう何かがあるんですなあ、個人的に。

作品の話に戻ると、チコ以外のこの3人も静かに病んでる。
歳相応に賑やかでこんなにかわいい彼女たちが、その影ではムリヤリ○○させられて心ボロボロにしてるってんだからもう何も信じられねえよウワァン!
しかしむしろ恐ろしいのは、それを抱えてもこんな飄々としている女の子マジック。
でも傷つけられた・踏みにじられた少女たちがこれからどう戦っていくのか、ってところに、この作品が描きたいものがあるんだろう。
あんまりストーリーに触れませんでしたが、今回はかなり毒が強くてそっちのことばかり書いてしまいましたね。でもいいか。だいたい思ったことはそんな感じです。
3巻は特に気が滅入る内容でしたが、4巻では見事にこのモヤモヤを吹き飛ばしてくれる爽快な展開があってくれる・・・!んじゃないかなぁ、はぁー・・・。
まぁ正直、レイプ描写って自分はすごくショッキングで(最初からエロい目的で読む漫画でなら話は別です)。本作は初期からその要素を匂わせてくる作品でありビクビクと震えながら読んでます。なぜならこの漫画の気持ち悪さ、いびつさ、それでもなんとなく綺麗で切ない感じ、悪くない。けれどこれを不快だという人の気持ちもわかる。
4巻は秋発売ってことで、ここからし間が空きますが待つとしますか。
・・・蛇足だけど、「思わせぶり」な引きが多すぎるのもなんとなく感じる。「まさかあんなことになるなんて、この時はまだ思いもしなかった・・・」的な感じのアレ。まぁ実際にその後に何かしら起こるんですが、過去の連載作でもこんなしつこい風になってたっけなぁと若干首をかしげる。
色々とアンバランスでグラグラしてる作品だとは思いますね。それでも見守りたくなるのは、いつのまにか作品の魅力を感じ取っているからか。
『雪にツバサ』3巻 ・・・・・・・・・・★★★☆
心にダメージを追う第3巻。切なげでいて良くも悪くもパワフルですよねこの作品。









