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正直どうでもいい

こんな名前ですが好きな漫画の感想をかくブログです

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たったそれだけのための万能薬 『売野機子のハート・ビート』

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   じゅりがアパートから出て行ってしまった
   おれたちの にせもののアパートから


今でもひとりでアジカンの「ソルファ」や事変の「教育」を聞いているときは立ちあがってエアギターをしているので、根本的に10年前からなんら進歩がない。
漫画を読むのと同じくらい音楽を聞くのも好きで、大好きなものが2つも一緒に摂取できると小躍りしてしまう。音楽漫画が好きです。演者側でも、リスナー側でもいい。音楽が流れている漫画が好き。

そんなわけで「売野機子のハート・ビート」もドンぴしゃ。
もともと大好きな作家さんだったんですけど、今回のテーマはもうズバリ音楽。
まずこの作品集のこのタイトルをつけるのがニクいですよね。
「売野機子のハート・ビート」・・・短編集に作家名が冠せられてるのも、まるでラジオ番組名のように感じられるのもかっこいい。
ラジオ番組のようだというのはまさしく、本作はナビゲーターである著者が、いかに読者を心地よく楽しませラストシーンに運ぶかをきっちりと計算し1冊に仕上げられている感触もある。その点で言えばラジオ番組とも言えるが、ミュージシャンのミニ・アルバムに近いかもしれない。

ハート・ビート

各話の行間にはプレイ画面まで表示されて、デザインも細部に拘りが光る。
絵柄がレトロな少女漫画を思わせる作風なのに、細部には現代的なエッセンスが盛り込まれていて、そのギャップも甘酸っぱい。

全4曲。いろんな角度から、「音楽と生きる人」「人に寄り添う音楽」を描く。
すげぇ面白いってわけではないんだけどすげぇ好き。そんな本。



『イントロダクション』
有名バンドマンがとある夜明けに、一般人の女性に一目惚れする。
無骨だがロマンチストな性格の主人公。彼がこれまで歌ってきた歌詞になぞるようにシンクロしていくストーリーがとても美しいです。
この作品に登場するヒロインとか、後述する「青間飛行」のLULUとか、まさしく売野機子作品のヒロインの王道をいっている。言葉数が少なく、覚めたような顔をして、冷たい言葉を放ちながら、強く強くぬくもりを求めている。不器用な女性だ。
本作には「ああ、この瞬間って素敵だ」「こういうとき、相手を好きだと思う」というような、瞬間瞬間のロマンチシズムというか、
甘酸っぱい感触だけを遺していく断片がいくつも重ねられている。
ストーリーもしっかりしているけれど、本当に詩集のようだ。
夜明け前、過ぎるヘッドライトが君の髪を1本1本を照らしていく。

ヒロインの詳細はネタバレになってしまうんだけれど、彼女からすれば望み続けた音楽を手に入れた形にもなって、それに自分の血を混ぜていくんだろう。
彼女の執念が現実に勝ったとも言えるけれど、主人公からしても彼の空想が現実に塗り替えられていく感覚があるはずだ。男女ちがった立ち位置からひとつの曲に接していて、そして人生が交わった瞬間に、より強く光る。
パッと眩く照らし出される瞬間に宿る、男女の甘い夜の物語。

・・・冷静になればなるほど、ヒロインが恐ろしくなるけどな!!




『ゆみのたましい』
貫かれるような力強い言葉がとにかく印象的な一片。
おねショタものだが、一筋縄ではいかない、初恋のストーリー。
高名な音楽家の母をもつ主人公のぼく。音大受験のために母に教わるべく、ぼくより6つ上の女子高生ゆみが家にやってきて、ふたりの交流が始まる。
音楽がもつ残酷な一面が描かれていて、たとえば本作では音楽にまつわる才能の話だ。ただ寄り添うだけの優しいものではなく、時として人は音楽に”選ばれる”。そして選ばれなかった人だっているのだ。

ヒロインのゆみは、恵まれていて、きっと幸福だった。
そこを主人公のぼくは幼さゆえに勘違いをして、勝手に寂しくなって、自分の知らない世界の巨大さを知る。
少年が、大人の世界に触れてハッとする瞬間に、切り刻まれたようなショックって尊いよなあ、大事だよなぁ。
けれどそんな時に、ゆみが放つとっておきのセリフが心に染み込む。
モヤモヤした気持ちがすっと透明になるような感覚がお見事でした。




『夫のイヤホン』
このコミックスでは一番好きな作品かも。
これは音楽と仕事をする人間ではなく、ただの一般市民にまつわるエピソード。
専業主夫をしている男性が、昔のヒット曲をテレビ番組で聞いてから、なーんかひっかかる感覚に囚われしまう。ずっとイヤホンで昔の曲ばかりきいてしまう。
違和感の正体を探っているだけなのに、いつもと違うようすの旦那さんに奥さんも慌てふためいて可愛いったらありゃしない。

思春期の生きづらい日々の中。
親の言葉も遠い。友人の言葉も見当ハズレ。自分の言葉も見つからない。
答えを知りたいのにだれも答えてくれない孤独の毒に犯されていく。
きっとそんな時に救ってくれたり、答えをくれたり、そもそも悩みを忘れさせてくれる・・・そんな役割と、10代の時に聞く音楽というのは担ってくれている。いや音楽に限定せずに、なにか夢中になれることとか憧れとか、とにかく自分だけが浸れる別世界というのは、本当にあの時、頼りになるのだ。
本作における音楽というのも、そういった面をフィーチャーしている。
音楽と思い出は、俺たちの中で血管につながれている。

人生は地続きで、昔聞いていた曲を再び聞いて、当時を思い出し立ちすくむ時だってある。けれど今きいている音楽を、10年後、どんな時に再び聞いているだろうか。
夫婦の空気感も大好き。穏やかな顔して、自分にとってのやわい部分を鋭利に突いてくる。それでいてポジティブで、音楽への情熱も過剰ではなく、馴染みやすい。
いい漫画だなぁ。俺はこういうぬるい漫画、大好きなんだよ。




『青間飛行』
大ヒット歌手のLULU。彼女はとある男からのインタビューしか受けなかった。
ところがその男(主人公の上司)がアメリカに渡って別の仕事を始めるってことで白羽の矢が立ったのが春紀。音楽ライターの主人公だ。
音楽ライターの仕事ってどんなのだろうっていう意味では、面白い世界を覗けてワクワクする短編となっている。
同時に、気難しい女性歌手のバックボーンから始まり、仕事を通じて音楽で繋がった男女の、遠く薄く秘密めいた、甘酸っぱいストーリーへの向かっていく。

LULU、大人の世界で怯えて縮こまる少女でしかない。圧倒的な才能のせいで、だれにも彼女は笑顔を晒せられなかった。
そんななか、主人公の上司だけは彼女に歩みよった。

上司は、どんな遣り取りがあの日にLULUとあったか、話そうとしない。
それは彼自身も、話したくない美しさをあの思い出に感じていたんじゃないかな。
恋心とかではなく、人と人の心がつながれた瞬間の、微かな振動を。
LULUが青空を仰いだシーン、映画のワンシーンみたいで泣きそうになった。




そんな感じで音楽をテーマにした短編集。
どれもこれも、いろんな角度から音楽と人の関係を描いていて堪らない。
人を選びそうな作風ではあるけれど、刺さる人にはきっとぶっ刺さる。
今後も、おぼつかない、美しい、不器用な物語を描いてほしい作家さんです。

音楽の持つ作用って時に恐ろしく、時に優しく、いろんな言葉で音楽について語る本作は
自分の中にまた新しい音楽観を作ってくれたようにも感じます。
最後に本作で印象的なモノローグを。

おれたちは
ゆらぐものと
ゆるぎないもとの
波間を遊ぶ



『売野機子のハート・ビート』・・・・・・・・・★★★★
好きな音楽を聞いているとき、普段より少しだけマシな自分になれる気がする。
それだけ。たったそんだけの万能薬。

一生の恋を確信する瞬間、そして誰かを裏切る。『あげくの果てのカノン』2巻

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   私の『希望』は、先輩の苦しみや、彼の妻を、踏み台にして、やっと『恋』になる。
 
「あげくの果てのカノン」2巻が出ています、結構前に。遅くてすんません。
今年1巻がリリースされた作品の中でもかなりお気に入りな一作。
不倫恋愛×SFという悪魔的合体、そして主人公の暴走とともにストーリーもカオス。
崩壊した世界でたっひとつの想いに振り回される、かわいらしい、悪党の物語だ。どうしようもない片思いの顛末の物語だ。誰かを不幸にすることでしか完結しない恋だ。誰かを。己を。

前回→炸裂する無垢なる狂気 『あげくの果てのカノン』1巻




1巻がとんでもない所で終わったのですが、しすかに幕を開ける第2巻。
呆然としたまま、変わりない日常にもどるかのん。
あの一件の後になるとその日常が守られてることの価値を、痛いほど感じる。
変わらない世界の代償に、変わって変わって変わり果てていく先輩に、胸が締め付けられる。
そんな所にやってくるのだ。超、重要人物!

kanon22.jpg

奥様襲来!

「今度はあなたなのね」という、ああもう、こんなヒドイ言葉ってあるのかと。
明らかな敵意をもって目の前にたつ彼女に、かのんは立ち向かえるわけもなく。
大好きな男性に世界でたったひとり選ばれた女性に、凍てついた視線を浴びるのみ。

きましたねー、非道徳的な恋愛をしているシチュエーションにおいてこれは重大イベント。
個人的にはまだまだ先の話かと思ったら、2巻からガッツリと奥様・初穂さんが絡んでくる展開。
かのんがしていることは。かのんが抱く想いは。初穂さんを傷つける。
それと知っても恋をやめられない以上、かのんと初穂さんは火花散らせるしかない。
だめなことだとしても、好きな人のあたたかさに触れてしまったとき、世間体なんて単なる「つまらない話」に成り下がってしまう。

不倫と覚悟して踏み込んだ部分は間違いなくあって、そもそも報われると思っていたわけでも無い。
けれど目の前に、自分の恋が万が一成就したときに転落させてしまう人物が現れたとき
どこまで想い貫くことができるかは、ひとつの分岐路だと思う。
「恋なんていわばエゴとエゴのシーソーゲーム」って、不倫したミュージシャンも歌ってた。
そしてかのんは今回、ひとつの決心を持って、いや決心もできぬまま、周囲を巻き込んでいく。



この作品は適度のアニメチックで、そして純文学的でもあって
読んでるとき、セリフのひとつひとつに、かのんの淋しげなモノローグに、まるで耳をそばだてるかのように慎重に文字をメでゆっくりと追いながら読んでしまう。

2巻はスタンダールの恋愛論から引用がされていて
「恋が生まれるには、ほんの少しの希望があれば十分だ。」のフレーズが登場する。
まさにこの作品にぴったりだし、ひねくれた脳みそしているので一瞬立ち止まってしまえば「しゃらくせぇ!」と思ってしまうようなポエミーな演出にも感じる。でもやはり、そんな小さな恥ずかしさは吹き飛んでいく。いやむしろもっとしゃらくささと出していってほしい。こういうの大好きだから。
この作品は神秘的に聴かせてくれる。言葉が持つ小さな棘までも、ありのままに操っている。
湧き上がる切なさ、行く当てない絶望、血管を駆け巡る興奮、狂信的な恋のありさまを。
余すこと無く。
作者が慎重に、絵と言葉を紡いで漫画にしていることが感じられるんですよね。

かのんが先輩の顔に触れたときの「私は今、神さまに触れている。」ははっとさせられるような、グロテスクさと祝福を感じました。
グロいって先輩がじゃない。あの場面そのものが。

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「正しい」という言葉の意味を、もう一度見つめ直したくなる。
8年間思い続け、叶わなかったはずの恋。それが果実のようにいま目の前に実るとき、
『どんな控えめな女でも、希望を見た瞬間 目が血走る』。




変わり続ける先輩。かのんにキスをしたあと「ごめんね」と言った先輩。
先輩に愛されることの幸福と、「不倫する先輩」を信じられない、アンビバレンスな混乱が彼女の脳内をぐるぐる巡る。
問い詰めるかのんにたいして、先輩があきらめたような表情とともに言ったセリフが
どこか作り物めいた印象の先輩らしからぬ、人間くさすぎるセリフでたまらないのです。
「人はそう単純いられないから」と。
ドキッとしますよね。どんなに体がおかしくなっても先輩は人だし、生きているし、ときに間違えを犯す。
そして浮き彫りになる、かのんの強烈な信仰心と盲目。
かのんは、先輩を人として、自分と同じ生物として、捉えられているだろうか。
そこに強烈な距離がないだろうか。

不倫をする。自分にたいして冷たい声をかける。
そんな新しい先輩のいち面すら、かのんにとってはある種ファンタジーのようなものなんだろうなとも思う。
究極的には自分が満たされたいだけのエゴをいつしか見出されてしまう。
自分の恋に「発狂」する彼女の姿は、人間として根っこにある汚い部分、幼い部分、そしてとてもかわいらしい部分のように感じますね。見ていて危なっかしくて仕方がないけれど。

先輩にまつわる思い出のエピソードに、パッヘルベルのカノンがありました。
内省的な少女だった幼いかのんは、自分の名前がコンプレックスだった。
自分には到底似合わない、美しい名前だと言って。
しかしそこに境先輩がパッヘルベルのカノンをピアノ演奏したことを知り、
かのんにとって自分の名前が、価値あるものに変貌する。
先輩はある彼女からコンプレックスを拭い去り、本当に救済となり得ていたと分かる。
「生きる希望」とまで呼べてしまうほど、強大すぎる存在感。
そう考えると今の2人の距離感ってすごいことなってるよな。キスまでしたぞ。




さてさて、2巻ではさらにサブキャラクターたちの心情も描かれだして
これまた一層ストーリーが面白くなってきています。
かのんの弟と先輩の奥さん。当事者と家族として接してきた人物のうちに秘めた感情とは。
悲恋萌えをこじらせるとかのんの弟くんとか可愛すぎて仕方がないし、
初穂さんも、いまの彼女を形成した歴史が紐解かれたことで、魅力がうなぎのぼりってもんです。
第10話とか幸せすぎて何も言えなかったですからね。
境さんの恋人として、また妻として、研究者としてどんどん新しい一面が見えてくる至福。

戦闘による欠損修復によって書き換えられていく個人の人間、「心変わり」。
初穂さんは研究者の立場からその現象について理解をしてたし、それをさせないための研究に熱意も燃やしていた。・・・現状、自分の旦那の心変わりを止める手立てはないが。
旦那が浮気をしていることを知っているし、むしろなんかめっちゃ隠しカメラで観察している。
その上で旦那を牽制する。
いっときの浮ついた感情より「結婚」という契約の重大さを、その価値を。
まるで隠しナイフをつきつけるかのように、彼女は彼に問うのだ。
初穂さんの側からこの物語を観たとき、あまりにも残酷で、ゾクゾクする。

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そして印象的だったのが、かのんが友人と不倫の恋について話していたときに出た
「結婚って、なんなのだろうか」という問い。
ここでは、いろいろ変化があるのが当たり前だから互いの変化を許し合えるようになっていく「結婚」なのかな、という表現がされている。
この作品がもっと未来へと進んだとき、登場人物たちはそれぞれどんな答えを持っているのだろうか。一度ここに立ち返って比較してみるのもきっと面白いはずだ。



そんなこんなの第2巻。
1巻も面白かったが、正直2巻から一気に加速してきたように感じます。
ここまで来て、恋愛漫画に抵抗がない人にはひろくおすすめできる領域に来たような。
織り込まれてた様々な立場のキャラクターの感情と、理屈をときに凌駕する暴力的な恋心。
甘酸っぱくて、ほんのすこし血の味の混じった、ダークでポエミーな作品です。

kanon23.jpg

ああ、かのんのこの眼が、夢を見るばかりの人間ではなくなっていて
寂しいやら嬉しいやら、きっと不幸が待ち受けると知る、悲痛な覚悟だ。

改めて2巻の表紙を見てみる。
崩壊した都市、
夕焼けの世界、
着たままのレインコートと風に流される雨傘、
かのんのむかう先には先輩が待つ。けれど地続きではない。彼女はそこにたどり着けるのだろうか。
かのんは先輩に「やさしくしたい」と言う。先輩を苦しめているのは自分なのに。そして先輩を苦しめられるほどに彼の人生に食い込めたことの幸福と残虐な信仰が並び立つ。
先輩を思って無邪気にストーキングしてたときの方が、よほどいい顔していたのに。

『あげくの果てのカノン』2巻 ・・・・・・・・・★★★★☆
めちゃくちゃ面白い、おい・・・感情揺さぶられまくる。じっくりと世界に浸りたい。

ナイト・イズ・スティル・ヤング.『アフターアワーズ』1巻

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   私たちの夜は、まだ始まったばかり。

ヒバナで連載中。ゆるふわオシャレ系クラブ百合漫画という唯一無二のジャンルを切り開く「アフターアワーズ」の第一巻の感想です。
陰キャラとして全力で人目を避ける学生時代を過ごしたものとしては
「渋谷のクラブ」なんてワードはもはや許しがたい程のパリピ力を持っており
半ば憎しみめいた感情が湧く・・・かと思いきや
渋谷のクラブとか、アングラなDJ文化とか、女性の同棲生活とか、
自分にとっての未知がたっぷり詰まった世界が展開され、しかもそれが輝いて見える。
そんな魔法のような空間にすっかり魅了されてしまうのですよ。

誰かと出会うことで世界が変わる快感。
それは人でも音楽でも同じ。
きっと人は未知のなにかに魅了されることをどこかで願いながら生きている。
クラブは別に人との出会いの場だけではなく、新しい音楽に夢中になれる場でもある。
むしろ音楽好きが集まるわけで、そりゃあ話があうやつもいるかもしれない。
新しい何かに触れられる小さな箱庭。現実も、ちょっぴり忘れられる。

「ミラーボールの下でゴリゴリEDMでウェイしながら酒のんでクネクネするんでしょ?」
・・・とんでもない。クラブはいいぞ。都会は眩しいぞ。音楽は楽しいぞ!ワクワクすんぞ!!
個人的にはこういうタッチでDJ文化を描いた作品は読んだことがなくて、この界隈への興味も湧いた。ひとつの職業・文化を取り扱うマニアックな視点も素晴らしい。
それでいてシンプルに、女性同士のココロの交流を描いた作品としてもレベル高い。
キラキラした素粒子がガンガン放出されている、そんな漫画です。
都会の夜のエモさ、ここにあり。



で、そんな素晴らしい作品がまさかそんな事態に陥ってるとは・・・
けっこうタイムラインを賑わせたこのツイート。
自分もなんかできたらってことでブログを書くわけですが。
こんな騒動が無くてもいつかは言及したいなと思っていたので
みんなもっと読んでくれ!!!!という気持ちで更新です。

まぁとにかく。紹介がてら今更ながらの1巻感想です。




主人公のエミは友人に連れられ気乗りしないままクラブにやってきた。
そこで出会ったケイに関係が含まっていき、深夜のクラブ文化に触れていく。
夜の楽しみ方。知らない音楽の聞き方。音楽の新しい聞き方。VJってなに?

「知らないでしょ?とろろこんぶのおにぎり 探して買ってきて」
一夜を共にしたあと、そう微笑むケイ。非常に印象的な第一話のセリフ。
この漫画のテーマを言ったいるように思えます。きっと探せば見つかる、もしかしたら意識してないだけでそばにあるかもしれない、でもこれまで見えていなかった新しい何か。
美味しいかもしれないし、口に合わないかもしれない。でも、それを知るために。

アフアワ11

VJとはDJが流す音楽に合わせて、リアルタイムで映像を編集する人。
初挑戦で身震いするほどの興奮を味わったエミは、そこから新しい音楽の味わい方を知る。
音楽が楽しい瞬間。あの高揚が、本作は爽やかに描かれている。
そしてその快感を初めて味わって、ドキドキしてたまらない感触。これが清々しいのです。

ケイさんの伸び伸びした立ち振舞いが、俺が思う「都会的」そのもので、憧れがある。
彼女のまとっている空気がそのままこの作品のカラーになっているように感じる。
奔放で、ちょっとミステリアスで、なのに笑顔ばかりが似合って、
楽しいこと全部やりたいだけやってしまうようなエネルギーがあって。
あと部屋が超かっこいい。

ケイさんの過去が語られていく中で、たどってきた悔しい思い出や
好きばかりの情熱だけではなんともならなかった現実も見えてくる。
クラブイベントの主催側の事情が垣間見えてドキドキするんですけど
そこらへんは知識豊富な作者だからこそ踏み込めた領域なのだろうとも思う。

細かな部分を言えば構図や演出が凝っているシーンがとても多くて
ひとつの画集のような気持ちでページを開くこともできる。
内容もそうだけど作品全体がなんかもうオシャレなんだよな。
例えば第3話のラスト、はじめてVJをやって打ち上げして、店から出たらもう朝で。
スタッフたちが真っしろな朝の街をゆっくり静かに歩いて行く見開きなんか
映画のクライマックスのような情緒感があふれていてたまらない。
間のとり方や、吹き出しの工夫とか、上のような「魅せる構図」とか
あと内容とセリフと演出が完全にバチッとハマってたこのシーン

アフアワ12

後ろで車が通りすぎて、逆光で一瞬ケイさんの表情が見えなくなるんですけど
あまりにカッコよすぐてスマホの待受にしたくなった。




エミちゃんが彼氏とズルズル同棲しているっていう設定もグッとくる。なるほど浮気百合。
百合漫画というにはいわゆる恋愛要素はそんなに濃くはなくさっぱりとしている。
しかし、エミちゃんがケイさんがべったりと甘えてるような、精神的にも
どんどん拠り所としていくその様子にホッコリしてしまうのだ。
むしろ1話でずいぶん性急にセックスをしたことが
ケイさんもあの夜に酔ってしまっていたことがわかる嬉しい部分。

アフアワ13

ふたりとも、もう大人といえる年齢なんですよ。
けれどまるで楽しいことしかこの世にないような夜を知っている。何度も足を踏み入れる。
大人だからこそ知る現実の辛さを、それを忘れさせてくれる夜の時間の、描かれる日常バランスの巧みさ。
音楽を楽しむことはそういう心の豊かさをくれることんだと感じさせてくれますね。

音楽漫画というほどズンズン言わせていないんですが、「音楽を楽しむ空間」への強い愛情が感じられる漫画なんですよね。プレイヤーよりではなくむしろ客席のほうに近い。
秘密めいた都会の夜の香りがする、いい漫画なんですよ。
俺もこの漫画を読んでからクラブ行きました。ニジロックっていうアニソンと邦ロックばっかり流れる岐阜アニクラなんですが、楽しくて大体2ヶ月おきに行ってます。
個人的にはそういう楽しみをくれた意味もあって大好きな漫画です。
クラブ文化を知らなかった人がクラブに行き出すようなエネルギーがあるんですよ。
続刊、ちゃんと出てほしいなぁ。

http://hi-bana.com/works008.html
試し読みできるから。ぜひ1話だけでも読んでみてほしい。

『アフターアワーズ』1巻 ・・・・・・・・・★★★★
夜のたのしみはまだまだこれから。東京と、音楽と、女の子の景色。

[漫画]炸裂する無垢なる狂気 『あげくの果てのカノン』1巻

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   この人を好きでいたら不幸になる。わかっているのに、どうしようもなくずっと好き。

禁忌的な関係だとか、終末世界だとか、無垢がゆえの狂気だとか。
これでもかと俺の”好き”を内包してくれた新作「あげくの果てのカノン」の1巻が出ました。
ひっさしぶりにドストライクな新作。面白いのはもちろんの事、愛してしょうがないなにかがこの物語の中にはある。煮えたぎって溢れでてしまうような恋のエネルギー、それは非常に真剣で、ときに恐怖を感じさせる。
これはもう痛々しくて仕方がない。格別に恥ずかしくなるほどに、そして胸がきしむほどに、痛む。

オビには押見修造先生、志村貴子先生、村田沙耶香先生と漫画家のみならずビッグネームから応援コメントが寄せられているけれど、各作家さんのコメントもかなりエモくてオススメです。
ともかくかなりグッと来ましたので久しぶりに更新・・・!
とりあえず第一話の試し読みができるから気になったら読んでみて欲しい。




エイリアン襲来によって世界のあり方は大きく変わった。
しかしそんなことお構いなしに主人公、かのんは8年間にも及ぶ境先輩への強烈片思いを抱えている。
先輩はもはや世界のすべて。その恋心はストーカーじみていて、精神の不安定さとかメンヘラ全開である。
先輩との会話を録音して反芻するわ、これまでのやり取りを日記にして全部書き留めてるし、先輩の職場やスケジュールも調べあげて出待ちするし、第三者からストーカー行為を咎められようものなら逆上、癇癪、あとの祭・・・。
そんな主人公の危うさを、たっぷり余すことなく楽しめるこの一冊!

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見ていて面白い、というのが1番の感想。
ハイテンションと超ダウナーな空気が瞬時に入れ替わる。むしろ切り替わらずに同居させ、もう思考回路もムチャクチャなまま感情爆発。
「そんなわけない」って思っても、「もしかしたら」と思う心が歓喜する。都合のいい解釈と自己嫌悪のループ。
彼女なりのロジックの上でモノローグは垂れ流されるんだけど、オトメの全力全開な内容は可愛らしくもあり、しかし23歳に当たり前に備わっているべき社会的常識を踏み倒しているこの未成熟すぎる感覚が、恐ろしくもある。

なのに、彼女に不思議と感情移入をしてしまう。
コントロールの効かない恋愛感情に浮かされて、自己嫌悪の沼におもいっきりハマりこんで
それでも圧倒的な自己肯定と個人崇拝のエネルギーで、自分と心と戦って、相手にぶつかっていく愚かな姿を
愛おしいと思えないんなんてそんなのウソだなって思うわけですよ。俺はね。

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はっとさせられるシーンやモノローグの多いこと多いこと。
言葉を大切にしている作品だなと感じます。言葉のチョイスや、それをどうページに配置するかをじっくり吟味して作られているように感じる。
質のいい詩集のような、言葉と思考のゆらぎがとてもとても心地良いのです。
静かに彼女の中でだけ繰り広げられる感情の爆発。歓喜、自責、興奮、絶叫、傷嘆。
頭のおかしい、おかしくなりそうな、甘くて苦い恋の世界。




不思議とこの世界の異常さを、住人たちは口にしないんだけれど。
例えばエイリアンと戦う特別機関に所属する人間は、ちぎれた身体のパーツを復活させることができる。
進化した科学のチカラが「絶対」の安心感を産む。勝てるし、取れても復活するし、きっと死なない。
だから警報がなって避難をしなくちゃならなくても人々は至ってのんきだ。
人々の順応性の高さを感じる。だけれどそこから浮かび上がる、主人公の「異常な正常さ」が面白い。

境先輩は、戦場の最前線でエイリアンと戦う戦士です。
甘いルックスから世間的にもアイドル的人気を得ている先輩は、主人公の学校の先輩でもあり
彼女は学生時代からの8年間をひたすら先輩につぎ込んで、先輩だけが世界のすべてで。
だからこそ、パーツ交換によって、人格や趣味趣向までどんどんと変わっていく先輩に対して
「大好き!!!!!愛してる!!!!!!!!」だけじゃない感情まで抱き始めている。

ハンバーガーを食べようとしたのを止めたシーンはギャグのようでもあるし、
「私の知らない先輩」を受け入れられなかった彼女の、一瞬の拒絶反応だったように思う。
かのんの中で渦巻く感情は、もはや「恋」の一言では片付けられない。
いや、そもそも、恋を一言で片付けようというのが愚かなことなのかもしれないね。(いつか使おうとノートに温存していた決めゼリフです)

だから危うく思うのは、「私は先輩のことが好きなのだ」という刷り込みだけが頭に残って
とうの先輩がまったく別の人間になり変わっていたとして、その時はたして彼女はなにを選べるのか、ということ。
どこまで描かれるか、続くのか分からない物語だけれど
1巻の時点で相当バランス的にグラグラしているのに、これから一体どうなっちゃうってんだ。見逃せない。

あとこれ本当にアツいんですけど。
先輩は既婚者です。

スキャン0026

先輩、ロクでもねえな




かわいく思われたいし、でも近づき過ぎたら自信の無さですぐにヘタれちゃうし、
特別にはなりたいけれど、かと言って「不倫とする先輩」なんて見たくはない・・・
1巻のラストでは怒涛の展開で急転直下、スリリングなのは恋模様だけじゃないって事で
素直にストーリーのうねりにも唸らされる期待作。

タイトルにも主人公の名前にもなっている「カノン」。
有名なクラシック曲だったり、カノンコードだったり、色々と聴くワードですが
意味を調べてみると「聖書」と結びつくワードでもあるようで。
妄信的な恋を描くこの作品らしい要素ですね。
繰り返されて、少しずつ変化していく思考回路。その迷路をたどっていく読者。

それにしても俺はこういう、ひとケカラほどのセカイ系DNAを持って生まれた作品を愛してしまうクセがついているらしい。途方も無い世界の残酷さを、素晴らしさを、虚しさを感じさせてくれるこういう作品が、大好きです。
それでもってネジはぶっ飛んでるが、純粋に恋のエネルギーを漲らせて生きている主人公を見ると、思い報われようが報われまいが、素敵だなって気持ちにさせられる。
まぁともかく。月スピ的にもプッシュされていると見る本作。さらに盛り上がる2巻への期待がすごい。

『あげくの果てのカノン』1巻 ・・・・・・・・・★★★★☆
メンヘラストーカー女の純愛記録。というだけでもない。人間本来の危うさや恐ろしさ、愛おしさを詰め込んだ作品。

[漫画]そのカーテンコールを待っていた……!『ARIA THE MASTERPIECE』1

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刊行がスタートしたARIA完全版シリーズ。
リアルタイムで青春時代楽しんだ漫画の完全版なり文庫版なりが出始めると「歳くったなぁ」と思わされますが、ARIAのコレも然り。
今回の更新ですが、ARIA完全版の記事というより、発売記念にARIA関連の話をつらつらしたいがためにしています。もし完全版の中身とか仕様が知りたい人がいたのならすみません。

蒼のカーテンコール http://comic.mag-garden.co.jp/aria/books.html

●完全版が出るのって嬉しいよね

ARIAにかぎらずの話。完全版もちろん嬉しい。当時大好きだった作品が、今なお愛され続けている証でもある。今も忘れられずにある、その歓びはすごいです。
リマスターで再発売されるような作品、業界全体で見たら稀も稀なわけで。

「新品」として大好きだった作品を改めて書店のレジに持っていけること、これも幸福です。このARIAの時や、藤異秀明版「真・女神転生デビルチルドレン」漫画版の時にも思ったことですが、出てくれてありがとう、あの時はありがとう、みたいな気持ち。

俺は小中学の時なんかは結構、まぁあんまり言葉にすべきではないけれど、古本屋を利用していて、当時古本で買ったコミックスが今も本棚に入っていたりする。
中古問題はけっこう火種になりがちだからデリケートに扱いたいんだけど、実際、俺は使っていた。
「とりあえずブクオフで」と1巻買って面白くてそれから新品、みたいなことよくやっていました。
中古で買って、そこからその漫画にドハマリしたのに、新品に買い直すところまでは行動に移せず今に至り、罪悪感のようなものがあります。

完全版で嬉しいことって、いま改めて新品として購入することで、そんな自分の罪悪感をすこし拭うことができることなのかな、ということを今回感じました。一般論ではなく自分の話として。
好きなものにちゃんとお金を払えるということは幸せなんだよな。やっとこさ働いて自分のお金で買い物できるようになって、しみじみ思います。
特にARIA完全版は仕様も豪華で1冊あたり1300円。それが全7巻構成!けして漫画としてはお安くない。でも間違いなく最後まで購入するし、十分に価値がある。そして恩返しのような気持ちにもなる。

●過去最高に盛り上がる俺の中のARIA熱

昔よりも今だ!いまARIAはあついんだよ!!
というかここ半年くらい、自分の中でARIAの存在感がめちゃくちゃ大きくなりました。
昔読んでたしアニメも見てたけど無事にキレイに完結したし、「いい作品だよね」という捉え方をしたまま自分の中で評価が終わっていた。逆に言えばそこまで深く心に食い込んでいたわけではなかったと言える。
それが変えられたのはコイツである。



映画版『ARIA The AVVENIRE』!!!

原作完結から7年が経過し2015年に、まさかの新作映画ですよ。新作アニメ3本からなり、今度こそ本当にARIAのグランドフィナーレを飾った。
それと、この映画のパンフレットがすさまじかったのです。
なんせ天野こずえ先生による、完全新作漫画が40ページ超えの大ボリュームで掲載されている。
このパンフレット漫画と映画本編の、そのあまりにも満たされた幸福な世界に、20代となった今の俺はすっかり撃ちぬかれてしまいました。「アフターストーリー」大好きな人間としては、大興奮まちがいナシの内容!!
それときっと10代のときとは感覚や嗅覚がかわっているんだろうなとも思う。
昔よりARIAが好きになっていた。
いまとなってはとらのあなとかでも置いているのを見かけるけれど、
このパンフ劇場ではすぐなくなってしまって、再販目当てで劇場見にいったりしてました。それくらい価値がある。

俺はアニメ3期は実は見れていないんですけど、原作はキレイに完結していたし、最初この映画もそこまで気になるものではなかったです。レンタルしようかなくらい。(BOX収録になったので結果的にはレンタルはたぶん出来ないので劇場で見たほうが良かった
映画を見る前、パンフを読む前、「原作のあのエンディング以上のなにかあるか?」と、実は大した期待はしていませんでした。

知人から「映画のARIAは、“いまは昔ほどではないけれど、昔ARIA好きだったヤツ”ほど無理やりにでも見たほうが良い」みたいなオススメをされて、それって俺じゃん、と見に行きまして、それからみごっとに、やられたワケです。
『好き』を深める映画であり、パンフ漫画でした。

「あまんちゅ」アニメへの接続だとか、原作完全版とアニメBOXの発売タイミングをあわせてお祭りにしようとか、きっと色々戦略はあっての事なんだろうけれど
2015年に勃発したARIA祭のおかげで、当時よりはるかにアツく、ARIA熱が荒ぶっているのです。

●完全版そのものの出来がいい

話をもどして完全版の話。
描きおろしカバーと扉イラスト、変色しづらい上質紙、連載時のカラーページは完全再現、あたりが特徴。あと単純に版も大きくなっている。本棚に入れると流石に迫力がある。
サイズが大きくなったことが個人的に特に良い。
ARIAシリーズのみならず天野こずえ先生ならではの贅沢かつ効果的な見開き演出、ページを開いた瞬間にそのページに引きずり込まれるような、あの惚れ惚れするほどの没入感が版が大きくなることでさらに強くなっているように思います。
広々としたネオ・ヴェネツィアの景色を爽快に、そして豊かに楽しめる。
・・・オビをいまふと見たら、全員サービスみたいな全巻購入特典もあるみたい。
それとは別に、各種店舗では購入特典もあり。例えばメイトでは全巻購入でタペストリーがつくとかになっているので気になる人はそちらもチェック。(自分もメイトでマラソン予定

あと地味にいいのが、「AQUA」と「ARIA」がタイトル変わらずに一緒になった点。
この第一巻も原版AQUAの1巻~2巻が収録されています。
久しぶりに読み返したら、この1巻収録分だと「水没の街」「夜光鈴」あたりのノスタルジーな空気がほんとたまらないですね・・・なんて神秘的で甘酸っぱいんだ。
そしてペア昇格のエピソードは、あの映画を見た後なので、おもわず泣きかけたり。

一連のARIAプロジェクトの名前にもなっている
“カーテンコール”
それにふさわしい、愛を感じる出来栄えとなっていると思います。
もう今後これ以上に豪華なARIA本は出てこないんじゃないかなぁ流石に。

そもそも俺がこの完全版シリーズを揃えようかと決意したのかって
そりゃ映画で熱が昂ぶりまくっていることは一番なのですが
あの劇的に素晴らしいパンフ漫画が、この完全版最終巻で、本編から直接繋がるかたちできっと収録されてくれることだろうと期待しているからです。
あんな素晴らしい漫画を、一部の人しか手に取れないパンフレット収録のみにとどめておくのはもったいないでしょう・・・!というかここで完全版に収録しとかないと将来的には読む手段がめちゃくちゃ減るぞ!
仲間ハズレなのも悲しいので番外編ではなくちゃんと「本編」として迎え入れられて欲しいな。
公式でなにも言われてないので完全に俺の憶測・希望でしかないんですが!

・・・余談。この完全版1巻、もとは11月発売だったんですが1月発売に延期され、
当初は毎月刊行とされていたはずがつぎの2巻発売が3月だったり・・・
いろいろグラグラしていますが、本の出来そのものはバッチリなので
どんだけ延期されたってちゃんと出てしてくれさえすればいいという気持ち。
楽しみなことを待つ楽しみって、ARIAでもたくさん言っていたしね。

『ARIA THE MASTERPIECE』1 ・・・・・・・・・★★★★☆
完全版だしうまい評価はできないけれど、とても大切な本になりそうです。俺はいまARIAがアツイんだ。

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楽園に花束を

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漫画と邦ロックとゲーム。
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