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正直どうでもいい

こんな名前ですが好きな漫画の感想をかくブログです

[漫画]"孤悲"満ちる、切なく静かな雨宿り。『言の葉の庭』 漫画版

言の葉の庭 (アフタヌーンKC)言の葉の庭 (アフタヌーンKC)
(2013/11/22)
本橋 翠

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   どうしてこんなに 雨を待ってしまうんだろう――――・・・

「"愛"よりも昔、"孤悲(こい)"のものがたり。」
そんなキャッチフレーズが結末を知った後だと一層味わい深い、雨の日に逢瀬を重ねる男女のラブストーリー。「秒速5センチメートル」等で有名な新海誠監督が今年公開したアニメ映画「言の葉の庭」の、コミック版がこの作品です。
原作のいいところをうまく引き出してくれている内容でした!オススメしたい。

アフタヌーンで連載された新海誠コミカライズものはどれも出来がいいのです。「ほしのこえ」といい「秒速5センチメートル」といい。……ん?雲のむこう……?再開は難しいのかなぁ。
ともかく今回も満足のいく出来です。アニメを見た人にはもちろん、原作を知らなくても、この雨降る楽園の物語にしっとりと浸り、心震わすことができるのではないでしょうか。一冊で終わるので読みやすいですよ。

作画を担当したのは本橋翠さん。
調べればわかりますが別名義でも活動している方です。自分ももともとはその別名義の方を読んでいました。
別名義での単行本「よわよわ」は儚げなセンチメンタルと痺れるようなエロスが両立したお気入りの一冊でございました。うむ。
そんなワケで好きな作品×好きな作家さんという完全俺得コミカライズだもあったわけで。
最高じゃないか。

原作アニメ感想が↓です。
最高級の、雨ふる楽園の物語。『言の葉の庭』感想
それでこのコミック版感想は、原作を踏まえて書いています。
原作と漫画を比較してどうこうって書き方が多くなっていますので原作未視聴の方はご了承ください。まぁ見てない人は↓のPVだけでも見てくださいね。どうぞ(押し付け)





漫画の内容の大体は原作アニメ通り。かなり忠実な出来で嬉しいです。
その中でこのコミック版の見どころは、効果的なオリジナルシーンの追加です。
この漫画を読んだあとまた原作アニメをBDで見返しましたが(もう十何回目になると思う)、この追加要素がかなり良い…!!
「なるほど上手い」と思ったり、思わずニヤけてしまうような甘い場面も加えられてされており、新しい2人が見ることが出来ました。

言の葉1

たとえばこの場面。自分の夢を語るタカオに、雪野さんが突き放したような一言を発します。
原作だとタカオが夢を語った所で場面が切り替わったので、その後こういうやりとりがされていたという解釈でいいのでしょう。漫画版オリジナル要素としてここがとてもお気に入りです。

一見すると突き離すような雪野さんの冷たい言葉と視線。
けれどそこには、真剣に少年に向き合っている大人としての姿がある。無責任な「へぇ、すごいね、きっとなれるよ」なんて安っぽい言葉よりもっとずっと重たく、少年を夢に向きあわせました。
「こんな言葉程度で折れてちゃだめだよ」というメッセージを感じる、ある種の試練のような、裏返しの愛情に見えます。
この場面に関しては原作よりむしろこの漫画版が好みだったのかもしれない。
「大人」としての雪野さんの役割って、結構この作品の中では少なかったと思うんですよね。少年にとっての神秘というシンボルの存在。だからそこから一歩踏み込んで、雪野さん自身の意思で大人の女性のすごみを見せてくれたのが痺れるんだなぁ…!

タカオは少しずつ少しずつ雪野さんに惹かれていきますが
恋慕の決定打となった瞬間があるとすれば、それはこの場面なのかもしれません。
原作から一層、心の奥深いところでの交流がなされたのだ、という実感が湧く、いいオリジナルシーンだったと思います。

他にも細かなオリジナル要素があるのですが……
やっぱりね!雪野さんはとってもかわいいね!!な描写が多くて満足ですよ!
この作品の魅力のだいぶ大きい割合を占めているのは雪野さんという本作のヒロインなわけですが、漫画版は雪野さんの追加描写が目立ちます。
上のちょっとこわい雪野さんもこれに含みますが、これだけではない。
年下の男の子にときめいちゃってるお姉さんの赤裸々な内面に触れることができて興奮するのだ。

言の葉2

原作ではここまで雪野さんの心の声を聞くことは出来ませんでした。嬉しいです。
このシーンは雪野さんが足のサイズを測定されたことを受けての恥じらい。
あの時、雪野さんも平常心じゃいられなかったという事に、恋する女性らしさが見えます。朱に染まった横顔がかわいいですわあ…!!
測定シーンもアニメと同様の美しさ、妖しさ、緊張と興奮と静寂が感じられて良かったなぁ……。

それにしても漫画版の雪野さんも、滅茶苦茶かわいくてかわいくて…!
オロジナル要素とはまた別に、漫画版の魅力はこういう所でもあります。
原作よりちと幼く見えるのは書き手の違いというものですが、漫画の雪野さんは表情豊かで見ているこっちも幸せになってきますよ!
ひとりぼっちの時の安らかな、しかしどこか寂しげな表情も心が潤う。
一方でタカオと一緒にいるときの、感情があっちったりこっちいったりする、人間味のある雪野さんもまた素晴らしい。

言の葉3

言の葉4

とくにこのカラーページはクライマックスの場面であり、印象的。
カラーで見たい表情をカラーで描いてくれるのはニクいなぁ…!!




そしてラストシーンは原作のアニメの、ちょっと先を見せてくれる。
これはイメージソング「言ノ葉」のMVにもあった場面ですね。
映画本編では描かれてなかったので、初めて見る人も多かったのでは。
このMVはオリジナルカットも多数あるファン必見の内容なのですよ。

隠された聖なるエンディング-『言の葉の庭』イメージソングMVについて

幸せな締めくくりだ、と心から思います。
つよがりのようにタカオへの残酷な優しさのように、作中では雪野さんは「靴がなくても進む練習をしていた」と言います。
「靴がなくても」はタカオを遠ざける方便であり、雪野さんのつよがりと願いのようなものだよな。あなたがいなくなっても生きていけるように。心配しなくても大丈夫だよと云うように。
でも靴がなければ人は上手く歩けません。
裸足で歩めば、すぐにケガをして、痛くて歩けなくなるでしょう。
だからこそこのラストシーンは、これこそ雪野さんのストーリーを締めくくりだ、って思います。タカオにとってもきっと。だってタカオにとっての夢は、彼女のあの姿に結晶しているのだから。

映画本編ではこのシーンを見せない、その後を視聴者に祈らせることで余韻を生んでいました。しかし実際に目にすることで爽快感があることは間違いないですね。
それでも切ない余韻を残していくことも同じく間違いないんですがw

そしてコミックス描きおろし「おしえてユキノ先生」!!
幸せそうな雪野さんの和やかな表情に癒やされつつ、オチでニヤニヤするw
あとがきページでは12という歳の差を利用して、8歳のタカオと20歳の雪野さんという組み合わせのイラスト。
冷静に考えると12歳差はこれだけ大きいんんだよなぁ。

それと気になったのが雪野さんの名前。
原作では「百香里」ですがこの漫画版では「由香里」となっています。
意図的なものだとすると、原作と漫画では雪野さんのキャラクターが少し違う、という可能性を表しているのかもしれませんね。
「言ノ葉」MVのラストシーンはイメージや空想の映像なのかも?とも思える演出でした。しかしこの漫画版ではズバリそのものを描き出しました。
『約束を果たしたのかどうか』
つまりクライマックスについての解釈の違いが原作と漫画版には存在しており、それを示しているのでは?…なんて妄想。



以上。原作映画をふまえての漫画版の感想でした。
原作が本当に大ッ好きなので、もっとこの漫画の話をせいやと思われたらすいません。
濃密に叙情的なムードが一冊に詰め込まれていて、作画の本橋翠さんと原作の良さが共鳴したような出来栄え。本橋さんの絵もまた可愛いんだコレが。
新海作品は描写がサッサッと流れていく部分が結構あり、こういう形で小説なり漫画なり別のメディアで表現されることで噛み砕きやすくなるのかもしれません。ただでさえ美しい背景の情報量がとんでもないし。

BD再生機を起動しなくても手軽に言の葉の庭の世界観にひたれる。個人的にありがたい一冊です。加えて原作を知らずとも楽しめる、雨が好きになるラブストーリーとしてオススメしたい。
そんなわけでアフタヌーン×新海誠監督作品のタッグに外れなしという個人的なジンクス?が強まりました。
美しい時間と、雨にぬれる緑の匂いと、切ない心模様。
ああ、やっぱりいいなぁ新海誠作品。漫画版も、ぜひ手にとっていただきたい。

『言の葉の庭』漫画版 ・・・・・・・・・・★★★★
オリジナルシーンも追加されているし、出来もいいし、満足の行く一冊でした。
雪野さんの女性らしい表情がそれぞれとても魅力的なので、それ目的でもどうぞ。

[漫画]ひとりのオタクのひとつの終着点。『げんしけん』14巻(二代目の伍)

げんしけん 二代目の伍(14) (げんしけん (14))げんしけん 二代目の伍(14) (げんしけん (14))
(2013/06/21)
木尾 士目

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   ……… 本当に…… 本当に楽しかったんだ

斑目ェ…………!!!
「げんしけん」14巻、二代目としては5巻が発売されました。
二代目になってのコミックス表紙は、女子がメインとなったサークルを象徴するかのように、女の子たちの賑やかなひと時が描かれてきました。しかし今回は一転、青色基調の斑目ソロ。ひとり部室に佇む彼の姿に哀愁を感じますわ…。この静かさが胸に染みる。

内容の方も「斑目のための巻」と言って差し支えない。
個人的にこの14巻収録の第80話を読んで、ひとつの世代がここで終わったように感じました。それだけ重要な、初代も含めても歴代最高レベルのイベントだった。
そもそも前回の13巻の引きが凄まじく、ここで次の巻まで待たせるのかよ!ってもどかしさMAX展開でしたよ。買っててよかったアフタヌーン。
以下、ネタバレには注意をしてくださいまし。

前巻→ついに運命が動き出す!初代メンバー集合の学園祭!『げんしけん』13巻(二代目の四)



それにしてももう14巻。二代目としては5冊目ですか。早く感じるなぁ。
初代は全9巻。ニ代目がどれほど続くかはわかりませんが、初代と照らしあわせてももう折り返し地点まで来てるんですね。
そんな14巻は、全体的に恋愛色が強い内容になっている気がする一冊です。

なんといっても、14巻どあたまの第81話が、すごい。
「いい最終回だった(告白Ⅱ)」とサブタイトルが付けられており、9巻の53話「告白」の続編に位置づけられているのが憎い演出。
「斑目に告白させよう」という恵子の策略により、咲ちゃんと部室に2人きりにさせられた斑目!
何年も胸の内で燻らせてきた片思いを今こそ吐き出すとき。

げんしけん144

「君はハナゲが出ていたんだ」

もう無茶苦茶なセリフだ。けれどずっと胸にしまっていたこの言葉を言ったことが、斑目にとっては致命的な意味を持っているよなぁ。
53話では「この事は墓まで持っていくのだ」とか言ってたし、告白しようにも直前に思いとどまって感情を爆発させられなかった。その臆病さ、ヘタレっぷりが斑目の愛おしさ。
でもあの時、咲ちゃんの卒業を間近に控えたあの時。言えなかった言葉を、やっと斑目は口にする。
ここらへんは本当に14話、53話のか延長戦のような描かれ方をしているので、このエピソードを読み終えて過去のエピソードを読み返したら、感慨深さ一層増しましである…。
でも…でもなぁ…。

くうううぅ~~~~~~……
いねぇ~~~~~……
絶対いねぇ~~~~~~~
『「君はあの時ハナゲが出てたんだ!!!!」って愛の告白する男』……


斑目さんが完全に3巻44Pのブーメランを食らってるように感じて、切ないやらおかしいやらでいろんな感情でいっぱいですよ!!
「咲は斑目の好意に気づいているんだろうか?」というのは初代ラストの余韻のなかで提示された、もっともな疑問でした。今回でそれの回答が得られましたが、「まぁ、ですよね~~」という感じですよねw
「・・・絶対私からは話を振らないつもりだったのに 本当ヘタレだね斑目は」
のセリフに、流石だなぁと思わされる。オタク嫌いだった初期から考えれば本当に彼女も変わったなぁとも思う。この告白への咲ちゃんの対応は誠実さがにじみ出ていていいなぁ。告白されたほうが泣いちゃうんだもの。
斑目のモノローグ「うん 知ってるよ 春日部さんは 意外とよく泣く」には、彼女を見つめた斑目の万感の思いが詰まっていて、本当に涙腺が緩む。
これまでの思い出とふたりの気持ちが交差して、素晴らしい名シーンでした。

それにしてもヒドいのはこの時の雑誌連載時の煽り文ですよ!

げんしけん15

「斑に咲く花」ってオイ!「Spotted Flower」!
楽園でやってるあの漫画のタイトルじゃないですか!
斑目と咲ちゃんのIFを思わせる幸せ夫婦漫画のタイトルをここで匂わせる。あんな風景はもう「げんしけん」世界では有り得ないと見せつけた後でコレですよ!
いつもは基本パロネタの煽り文なのですが、この時だけこんなネタを仕込んできたので印象的でした。
「Spotted Flower」は設定からしてげんしけんファンを惑わす代物で、あまりこれに踊らされちゃいかんと思い読んでいましたが、やっと気持ちの整理がついたような感じです。もともとこんなのIF以外ありえないだろーと思ってはいましたが…!



この文化祭の一連の流れには、笹原妹の恵子が大きな役割を果たしました。
前々から斑目を気にする様子を見せている恵子ですが
今回も様々な場面で斑目の心にちかづこうとしているように見える。
特にこの場面は斑目の核心に触れる部分で、彼を繊細に扱うよりある程度強引に立ち上がらせようとする恵子の気持ちが感じられてほっこりする。

げんしけん141

恵子、すげー大人になってんなー。人生経験か。斑目の破滅的なロマンティシズムを見ぬいて、そこにフォローを入れようとしている。やっぱり結構マジなんじゃないか。
単行本のオマケ漫画では、斑目の受けを考えてかいつもより大人しいナチュラルメイクで大学に来ていると指摘。おっおっドキドキしてくるな…。

咲ちゃんが最後に言った「頑張れば本当にハーレム作れるかもよ?」は現実味がなくてどう捉えればいいのか困るものではある。それくらいの可能性がいまのあんたにはあるよっていう励ましでもあると思うんだけど。
確かに今の斑目を取り巻くヒロインたち(♂含む)の布陣は凄いことになっていて、斑目さんのモテキを確信するしかない状態ですよ。
スーも斑目と顔合わせるたびに真っ赤になっちゃうし、波戸くんも完全に乙女みたいなことになってるし。

げんしけん143

波戸くん目覚めすぎい!
斑目さんと部室でふたりきりになったら発情しちゃうしなー。そろそろ本当に抑えが効かなくなってくるんじゃなかろうか。
「妄想と現実は全くの別」とキリッ顔で言うようなセリフが出ましたが、こんなの完璧にフラグじゃないですか。波戸くんの明日はどっちだ。




文化祭が一段落つくと、どうみても某アダルトグッズな代物が部室に落ちていて女の子たちが混乱するコメディ回に続き、賑やかな内容に移ります。
波戸くんにプレゼントをもらったのと、あのアダルトグッズを所持しているのはもしかして…?といういろんな羞恥心がごっちゃになって顔真っ赤になっちゃう矢島ー!!
将来への不安から迷走してエロいコスROM作ろうとする大野さん―!!
そして斑目さんは会社をー!!…っておいおい。斑目ェ…。

思えば二代目がスタートする前、「くじびきアンバランス」のおまけ漫画に、げんしけん初代のアフターエピソードがちょこっと描かれたことがありました。
そこで描かれていた出来事は今回で回収されましたね。
いよいよ、ここからが本当に先の見えない領域。

っていうか最近の大野さんのおっぱいはスゴいことになってる気がする。もともと巨乳キャラだけどここまでだったか…?もしやまた大きくなってるのか…?
採寸してるときの田中に殺意を抱いたことは当然である。

田中といえば今回の巻末描きおろしもヒドかったw
自分の彼女がいかにエロいかを滔々としゃべるという、まさに「もげろ」と言うに相応しい行い。

げんしけん142

とはいえこのオマケ漫画、斑目・久我山・田中の動機3人で野郎飲み、という実に微笑ましいワンシーンです。
卒業した今だから言える、かもしれない男同士の猥談が楽しい。しょーもねーなーってつくづく思える。でもこういう話をオープンで出来るのは面白いな。知人の誰彼をオカズに使ったわ、とかその行為自体なんか辛いし、しかもそれを友達に話せるというのがなんか別次元な感覚する。そこらへんの感覚は斑目のものに近い。でもそういう話を他人から聞くのは楽しいというw
この男同士のゆる~い関係が、げんしけんに憧れたひとつの理由でもあって、このオマケ漫画はすごくうれしい気持ちになる光景でした。



「げんしけん」14巻はまさにターニングポイントとなる一冊でした。
まず斑目の恋の決着がツイたこと。そして人間関係というか、それぞれの思いがより見えやすく表面化してきた部分も大きく感じる。
斑目関連の恋愛事がここのところ話のメインになってきていて、すっかり恋愛漫画な風格。
今回の文化祭は初代メンバーの同窓会的エピソードでもあるし、それ以外と部分でもオタクの葛藤もがっつりストーリーに組み込まれてきていて、今回のコミックスの満足度は非常に高かった。
次の段階に話をすすめるステップとなりましたし、更にこれからの展開が楽しみになってきましたよ!
15巻はOVA付き特装版も出るんだとか。TVアニメの出来みて考えようかな。

そういえば今回のオマケ4コマに、珍しく高坂の本心が見える箇所があってドキッとしました。辛辣なようでたしかに愛が感じられて、こんな所でも斑目は美味しいな全く。

『げんしけん』14巻(二代目の伍) ・・・・・・・・・★★★★☆
斑目の恋のひとつの決着。ある意味「初代げんしけん」の真の幕引きという感じかな。

[漫画]ずっとイチャイチャしてればいいよ!『琴浦さん』5巻

琴浦さん 5 ドラマCD付き限定版 (マイクロマガジン☆コミックス)琴浦さん 5 ドラマCD付き限定版 (マイクロマガジン☆コミックス)
(2013/05/24)
えのきづ

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   私は知ってるの 真鍋くんが本気で私を好きでいてくれてることを

「琴浦さん」の第5巻の感想です。
こちらは限定版。書きおろし漫画の小冊子とボリュームあるドラマCD付き。
通常版はまた後日発売されるようですが、ファンならこの限定版を買っておいて損はない。ドラマCDは普通に単品3000円で販売したほうが自然なほどの収録時間だし…!限定版にのみ付属のものについてもまた後ほど書こう。amazonでは瞬殺してるがな!(今のところ

テレビアニメが放送終了して一段落といった所ですね。
原作のストーリーも4巻で大きな局面を迎えたこともあり、5巻は息抜きのように明るくほんわかとしたラブコメモード全開であります。うん、琴浦さんかわいい!堪能できましたよ!
ドラマチックな展開が特徴的な4コマ漫画ですが、1冊トータルで見るなら過去1番平和だったんじゃないかなw
人の悪意とか不幸、ネガティブな要素も盛り込んでくる作品。
だからこそ琴浦さんが掴んだ今の幸福が染みる。甘酸っぱい恋愛を彼女が「普通の女の子」として楽しめているということを自然に楽しめるし、ふと冷静になってみればその尊さに感動してしまう。
平和な日常を好きな人となにげなく過ごす琴浦さん最高にかわいいよ!
とは言え、今回は琴浦さんを狙う新しい男キャラも登場したり。
真鍋のライバルとなるのか…!?いま2人の愛が試される!…的な感じか。

前巻→かわいい妹ができました。『琴浦さん』4巻



さて先にも書いたとおり、今回の5巻はまるっと平和モード。
4巻にて登場した琴浦さんの妹・絢香ちゃんも町にやってきて、賑やかな日常が展開していきます。
子供らしい無邪気さで話題に無意識に切り込んでいくのが面白いなw

琴浦さん51

すでにESPメンバーに溶け込んでいる感もある絢香ちゃん。
彼女が出ると彼女の話題に引っ張られがち(みんながゲームにハマりだす流れなんかそのままで、彼女の影響力は作中でも強いんだなと思った)なので、結構扱いがむずかしい娘なのかもしれません。
でもいい動きをしてくれるのは間違いないし、やはり準レギュラーくらいにはなってほしいなぁw
表情が豊かで見ていて楽しいし!

真鍋くんのエロスな妄想にあきれつつ自分とのギャップにガッカリしつつな琴浦さんは、絢香という餌につられて社交界デビュー。そしてそこでどこぞの金持ちぼっちゃまに目をつけられてしまいます。
真鍋からすれば、ライバル出現というわけですね。
琴浦さんも母親たちから「恋人の選択肢は多ければいいじゃない?」みたいな事言われちゃうし。

しかし、なんというか深刻さはあまりないので、わりと安心して見てられるw
暗い展開もやる「琴浦さん」ですが、琴浦さんと真鍋くんのこじれた関係とかダメになっていく恋とかが見たいかと言われればそれはNo…。他の作品ならそういうのも好きだけどこの2人でそれはやっちゃいけないのだ…!
不安は無く、むしろライバルが現れたことでさらに2人の絆が深められようとしている様子を見て胸もほんわかしますよ。お坊ちゃま勝ち目なさすぎぃ!
このシリーズは次の巻まで続きますが、最後までニヤニヤできるものがいいな!

エロスだエロスだと妄想やってますけれど、琴浦さんと真鍋くんはい今のところ実にピュアなお付き合いができていますよね。頭で考えていることはともかくw
なんにもエロいことはしていない。キスだって…。
けれど真鍋くんが持ち前のエロスを前面に押し出して、それを琴浦さんが読んでしまうというシチュのおかげで、「性的なことを意識する関係」にはなっている。このスレスレ感というか…いまだに初々しい感じがたまらなくかわいいじゃないですかー!

真鍋くんは妄想はするけど、現実に琴浦さんを傷つけてしまうようながっつき方はしませんしね。考えているやっているものではなく、人間関係における生粋のバランス感覚のよさがあるのではないかなと思います。
でもせっかくこんな美味しい展開(恋のライバル!関係の見つめなおし!!)をやっているのですから、やはり期待したいのは、恋人としての2人の前進ですね!

というわけでラブコメっぽい雰囲気でとても楽しめました。
「なんで私のことを好きになったの?」って上手く聞けなくてもじもじしてる琴浦さんを見て、なんの気持ちも沸かないヤツがいるかー!



5巻でなにげなく書かれていた母親との距離感に「おっ」となった。
こんなに自然に連絡をとり合って、食事をして、親子で恋の話をしたりする。
まぁその恋の話というのがお母さんの失敗談だったりするのでズーンと重かったりもするのですが…でも、こんな近い存在になれていることが、素晴らしいです。

琴浦さん54

上にシーンはちょっとしたケンカですが、以前のような深刻さは薄い。家族としての信頼を前提とした、ある種親への甘えのようなスキンシップに感じられます。
実際このあとのシーンで母親が「誤ってばかりだったあの子がねぇ 私に口答えするようになるとは」と微笑みながら言っています。仲いいじゃないですかもうー!

親子関係。それは琴浦さんを縛る呪いのような過去。ですが少しずつそこから開放されていっているのが目に見えてわかり、作品の成熟を感じさせます。着実に変化してきているよな。

そんな第5巻でした。
全体的に日常ラブコメディな雰囲気で、とても和やかです。
こういうのが大切な時間なんだなぁと、この作品においてはこの平和がとても嬉しく感じるものです。
巻末のオマケ漫画では琴浦さんがメイドさんになってご奉仕の巻。恥ずかしがり屋な琴浦さんの魅力が詰まりまくりで実に美味であった(渋い顔で)
あとがきでは「もうちょっと続く」とあるので、もしやあと3巻以内には終わる感じだろうか。最後まで追わせて頂きます。

琴浦さん52

まったくどうでもいいけどこのコマがすごくツボったのでなにか使えそう。いや使わないけど。じっくりみるほどに面白いよこれwww

あとこれも非常にどうでもいいが、最近の森谷さんの髪型を見ていても自然と笑える。なんかカニっぽい。コレ毎朝セットしてんのかな…。「いってきまーす」と朝家から出かける彼女を見て家の人たちは「あの娘もオシャレに目覚めたね」とか思ってるんだろうか…なんだろう…すげぇな…。



さてこっからは限定版についてくるものの話。
この限定版は2100円ですが、ついてくるものを考えればだいぶお得でしょう!

まず小冊子。
書きおろしのショートストーリーが8P。そしてWEBで見ることができた「春香の部屋」の原作脚本(絵コンテみたいなもの)が収録。
やはり注目したいのは書きおろし漫画の方なわけですが…
正直ギャグのキレとかニヤニヤ指数とかすごくて超おもしろいww
実に平和なバカップルやってます。それでいて頭悪い!!
夢の中だからなんでもありだ!とばかりに無茶苦茶な展開だよw

琴浦さん53

琴浦さん「しちゃう!?いちゃいちゃしちゃう!?」

なにこのノリw 夢でも現実でもイチャイチャしてくれてればいいよ!
真鍋の夢に出てきた巨乳の琴浦さん。乳浦さんと呼ぼう(どうでもいい
おっぱいが増量して気分も上向きな謎テンション琴浦さんかわいいし、ワイプで見られる現実のひんぬーリアル琴浦さんも不貞腐れた様子もダブルかわいいのだ!

そしてドラマCD。こちらは2部構成。
1つめが「アニ浦さん」。アニメと原作の設定入り乱れてのメタ発言飛び交うコメディドラマ。
森谷さんの家が宗教家から道場にかわったこととか、琴浦さんの小さな胸の話とか、まぁいろいろ。話題が混沌としていてまとめづらいw
結構際どい話題もしていて(アニメBDの売上的な…)、だいぶ冒険している脚本。バカだなぁw
バーリトゥードと表現されていたけれど、まさにそんな感じ。

2つめ「それから…」。こちらはアニメ版のアフターエピソード。琴浦さんと真鍋くんのデートを描いたもの。エピソード的には原作との矛盾もないので、原作しか読んでなくても問題なさそう。なによりすげぇニヤニヤできるからイイよ(笑顔

デート中はエロス妄想は一切禁止だ!と言われ、がんばって欲望を抑えこむ真鍋。そのせいでデートなのにうまく楽しめず疲労感が募っていく。みかねた琴浦さんは勇気を出して自分から少しだけ迫ってみたりもしたり…うん…いいよぉ…(気持ち悪い笑顔
微妙なスレ違いがまた頬をゆるませてくれやがる!
「何も考えられず笑っていられる今」を噛み締める。素晴らしい幸福感。
琴浦さん演じる金元さんのわざとらしい&あざといボイスの連打にも笑うw
気を利かせる森谷さんのいい仕事っぷりも格好いいな!

そしてこのドラマCD!ケースからCDを取り出すとその下には……!!

琴浦

はい。期待通りでした。ホントに期待通りで笑ってしまったよ!!

『琴浦さん』5巻 ・・・・・・・・・・★★★★
限定版の内容も本編も、イチャイチャ成分多めで素晴らしいな……!恥ずかしがり屋琴浦さんをしゃぶりつくす(ゴクリ

[漫画]失敗しても、また跳べるよ。『銀の匙 Silver Spoon』7巻

銀の匙 Silver Spoon(7) (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon(7) (少年サンデーコミックス)
(2013/04/18)
荒川 弘

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   八軒君の夢はここから際限無く広がってるんじゃないのかな。

7月からアニメも始まる「銀の匙」第7巻。
賑やかしいエゾノーのムードに包まれて、父親への緊張や、未だぼやけたままの将来や御影アキとのふわふわした関係やら…主人公・八軒の心の動きが印象的な巻になったと思います。満足度の高い一冊。
後半からは野球部の駒場のエピソードもありますが、これがまた…ね…!
激動の展開へと走りだす内容でもあるのかな。

6巻→本気で吠えて本気で悔しがる、これぞ青春!『銀の匙 Silver Spoon』6巻

そういえばアニメは制作A-1らしいですね。楽しみだな。
でもサンデーだとムシブギョーが夕方で始まったんだから、銀の匙も夕方にやってくれたらよかったのになーとは思うwノイタミナは合ってるんだけど、でも深夜にやるのは勿体無い…!



さて7巻の感想。
アゾノー祭当日の朝に過労でぶっ倒れた八軒。そして父親との対峙。
シリアスに幕を開ける7巻ですが、これまた染みる話ばかりなんだ…。
いまさらですが7巻を読んでから改めて6巻の時間予告ページを読むと、心がじんと来ますわ。

「誰よりも頑張った。それでも報われないこともある。」
「理不尽を受け入れなければいけないこともある」
「でも、きっと誰かが見てくれている。」
「この世の中、けっこう捨てたもんじゃない」

優しいばかりじゃない世界を描きつつ、でも「捨てたもんじゃない」という着地がこの作品らしいです。
時には失敗もするよ。上手くいってばかりじゃいられない。

匙71

でもまた跳べる。きっと跳べる。
馬と人をシンクロさせたこのワンシーン、いいなぁ。
病院で父親に厳しい言葉を浴びせられる八軒を見ていると本当にこちらも傷つくし、気が滅入る。でも八軒にとっては、自分を見つめなおすいい機会にはなるかも知れない。
「父さんのいうことは全然違う」と反抗する勇気も出ていなかったけれど、いずれそんな抵抗ができる場面が見たい。

回復して学校に戻ってきた八軒の様子も面白いんだけど、見ていてツライ。
迷惑をかけてしまった負い目を感じて「打ち上げに出る資格なんてない…」とか弱気モードだし、御影と再会したら戸惑っちゃうし。
印象的なのが、エゾノー初日が何事も終えられたと聞いて、ちょっと拍子抜けした表情をする八軒。
それは喜ばしいはずなのに、自分がいなくても成し遂げられたという事実は、心が弱ってる八軒にとっては自分の無力感を強調することにしかならない。ワガママなんだけど、それだけこの時の八軒は自分の存在意味を探していたんだよなぁ。

匙72

このシーンでは一緒に泣いてしまった。唐突に、一緒に涙が込みあげた。
考案し、実現に向けて頑張って、でもその結果を目の前で見ることは叶わなかった。
それでも、参加してくれたお客さんのメッセージを読んだら嬉しすぎて、嬉しすぎて。
倒れるまでスケジュールに忙殺された八軒だけど、ちゃんと手応えをつかめて本当に良かった…!

回復した八軒を出迎えた御影はかわいかったしカッコ良かったし、あーーーすげー好きなシーンですねこの一連の流れは。
初期とくらべてもちゃんと自分の意見をぶつけてくれるし、いろんな表情出してくれるし、彼女も変わってきた気がしますね。八軒と仲良くなってる証拠。
御影は6巻で言っていた「わかろうとする努力はやめたくない」という言葉は非常に印象的でしたね。たしかにそっと穏やかに誰かの世界に入っていける女の子だよなぁと、八軒とのこれまでを思い出しても思う。
彼女の変化を周囲も感じ取っているようで、いい傾向ですね。



御影いい娘やん!!って話をしたので続いて御影と八軒の恋愛模様の話。
6巻でエゾノー祭終わったらデートしよう!とダメそうなフラグを立てたら案の定そのすぐ翌日に倒れて気まずくなっちゃう八軒クン!!
でもそのわだかまりはちゃんと解けて、いよいよデートだイケる!

匙73

お、おお…なんだよ…この空気…!!!

全体的に恋愛要素はとてもアッサリと描いてる「銀の匙」。
でも今回のイベントは直球でときめき度高いんじゃないでしょうか!
相変わらず御影は色恋に弱いのでお馬さんに夢中ですが!それでもいいよ!たぶんこの日を思い出して冷静に客観的に見てみれば、ちゃんとデートできてたって分かるはずだから!たぶん!
八軒&御影のお出かけを無邪気に妨害しにかかる男を総出で撃退するクラスの女の子たちの協力っぷり面白かったなぁw 
すげーラブコメっぽいイベントで良かったです。心地良い空気。

でもそんな楽しい日々は、悩みと共にある。
将来はなにをしよう。何が出来るんだろう。何を目指せばいいんだろう。
農業高校はすでに将来を見据えた生徒がたくさん。夢に向かって歩き出している。でも八軒はまだ明確な夢を持てていない。
でも何も描いていない白紙は、前向きに見つめることだってできるはず。
よくあるようなセリフなんだけど、この作品で放たれる言葉はどれもどっしりと大地に根付いているような説得力を持っていて、心に食い込むんだ。

匙74

ここから夢はどこまでだって広がっていける。
「それでも諦めきれない」と思えるほどの強い欲求。本当の夢というのは、そういうものだ
この見開きはセリフと合わせて、世界の広大さを見せつけるような開放感ある場面。抜けるような空とか続いていく道とか、印象的な絵です。

あー。将来について悩んで、友達と語り合って、ふといい言葉を受け取れたりするこの空気。苦悩の先のこの爽やかな感動が、実に青春くさくてたまりませんね!!
楽しさも甘さも苦さも青春は全部ひっくるめて漠然とある。
7巻は駒場のエピソードで幕を閉じ、気になるところで8巻へ続きます。



そんな「銀の匙」7巻でした。
農業漫画としての続麺が強い本作ですが、この7巻はいつもより更にすげー「青春漫画」の雰囲気が色濃くて、垂涎モノでございます。
もちろん今まで青春漫画として楽しめていましたが、今回はターニングポイントになりそうな場面が多かったかもしれない。
大きなイベント、失敗、親との確執、恋愛、友情、将来への不安と夢。
いろんな場面から、いろんな言葉から、確かに魂揺さぶられました…!

「生きるための逃げはアリ」。
だけど、逃げることでその問題はなくなりはしない。先延ばしにしたものは、いずれその精算を求められる。
いろんな体験を通じて、八軒の心も育ってきました。心だけじゃなく身体もどんどんたくましくなってますが!そろそろ
秋はやがて厳しく長い冬へ。北海道の冬は大変らしいぞ…!

『銀の匙 Silver Spoon』7巻 ・・・・・・・・・★★★★
大切な時間を刻んでいく味わい深い青春農業漫画。アニメも楽しみ!!
小ネタですけど、轟先生はどう見てもあの人だったw
それに一番最初の縦ロールたまこ、まじで違和感無くて最初分からなかった…!

[漫画]今日もふんわり、大切な時間を重ねていこう。『喰う寝るふたり住むふたり』2巻

喰う寝るふたり住むふたり 2 (ゼノンコミックス)喰う寝るふたり住むふたり 2 (ゼノンコミックス)
(2013/03/19)
日暮 キノコ

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   俺はリツコが例え…例え男だとしても好きだっ!!

交際10年同棲8年。ますます味わい深い恋人同士の生活。
「喰う寝るふたり住むふたり」2巻の感想です。
ずっと一緒に暮らしてる、でも結婚はしてない2人の、男女別々の視点からイベントごとを見ていくサッピング構成が楽しいシリーズ。
俺はこの作品を遠い星の出来事をながめるように楽しんでいるわけですが
本当に胸がほのぼのと暖まる、リアルで等身大の優しい恋愛漫画ですねえ。

1巻→同居8年目のあったか優しい日常。『喰う寝るふたり住むふたり』1巻



さて、1巻の感想で「2人の性の話が読みたい!」と書いた私ですが!
それがさっそく叶ってしまった…俺のテンションはいきなりクライマックス!!
こういう、超個人的でセキララな性事情を読むの大好きなんですよ(ゲス顔
ちょいとセックスレスな2人のすれ違いを描く「のっぴきならぬ事情」シリーズは前後編でページ数も多く、非常に満足いく出来!
付き合いたてのカップルでもない。体力も減退気味。仕事だってある。
若かった頃みたいに求めることに照れだって出てきて…

リツコはきっと人並みだけど、のんちゃんは結構、性欲薄いタチ。
男と女。いろんな事情は違う。それぞれの思いや悩みが交互に描かれ、セックスレスに立ち向かう男女の意識は立体的になり、さらに面白くなっています。

喰う寝る21

悩みまくりのリツコさんには申し訳ないけれど
こうしてめそめそ自意識や羞恥心と戦う彼女は、めちゃくちゃ可愛かった!

しかし彼女さんがこんなに苦しんでるのに、彼氏さんは「気が乗らないから」ですからね!「気合出せやオラ!」と思わんでもない。
のんちゃんの愛が薄いんじゃない。リツコを大切に思っているのは間違いない。けどどうにもそういう気分になれない。Hな気分にすぐ切り替わるスイッチがあればいいのにね。
エピソードの終盤、見事「カッコーーン」とのんちゃんのスイッチが入るのですが、そのきっかけってのがまた…ね!えへえへ!

喰う寝る23

8年も同棲しているのに、その長さが逆に気恥ずかしさを生んじゃってる。
あーかわいい!こいつらかわいい!

愛と性欲はイコールではないけど隣り合ってるかそれに近しいポジションにあるものじゃないかな。いや知らないけど……。(台無し)
…だからこそこういう問題は、愛し合ってるのに意見が合わなくて、すれ違ってもどかしい。
でもあー。やっぱり円満で2人とも幸せそうな人間関係って、見ていて幸福エネルギー分けてもらえる気分になれます。
飲み屋のおっちゃんがこっそりと「今晩母さん抱こう…」と涙流しながら決意してる場面も好きw

このエピソードは特にですが、男女の視点が切り替わるサッピング構成が本当にこの作品のポイントになってますね。いい作用をもたらしてくれます。
すれ違う時は本当にやきもきさせられて、
そしてその気持ちが重なり、盛り上がる時の幸福感は凄まじい。
男と女。別々の違った感情持ち寄って、寄り添って、一緒に暮らす。
それぞれの言い分が理解できる。そのエピソードごとに2人とも違った感情がしっかり描かれていて説得力がある。
きっかりと「今回は男視点だ」「今度は女視点で」と分けられてるので、読む側としてもどちらにも平等な愛情と理解を注げるという感じがする。

このエピソードで印象に残ったと思ったのが、ちと癪でもあるけど、小熊さんのした話でした。
セックスに向き合うとき、男と女でそりゃ立場は当然違う。
女性がその限られた時間を、一途に自分にだけ注いでくれているんなら、男側のどんな言い訳もきっと通らない。
うん、なんか全力で「なるほど!」と受け取ることはできずとも、ひとつの意見としてはまっすぐ説得力があるなぁと。
…と、だいぶ背伸びして感想書いてきたので、これまで書いてきた文章の後ろに「よくわかんないけど、そんな感じじゃないかな…わかんないけど…」と自信無い一文を付け加えておきます。



他に好きだったエピソード。
第9話「お試しファミリー」は親戚の子供を一晩預かった2人の奮闘が面白いお話でした。自分たちの今の生活に子供が加わることで、2人の意識は結婚へと深まったように感じましたね。子供を相手にすることで、これまで見れなかった2人の慌てぶりが見れたのも良かった。
リツコなんか、子供は苦手だって言っていましたけど、褒めるとこ褒めて叱るとこ叱れていて、毅然としたいい母親になれるんでないの。
そして「リツコと子供を作る!!」って決意固めちゃったのんちゃん。
もうさっさとプロポーズしよう!な!
リツコも結婚バリバリ意識してたしなー。

喰う寝る22

Hのこと。食事のこと。子供のこと。将来のこと。
2人にとって大事なことに触れていった、読み応えある内容でした。
カップルだからこその男女の距離感と生活感で、男と女でそれぞれのドラマを描き出していく「喰う寝るふたり住むふたり」の魅力が今回も出ていましたね。
ただ、結構重要なネタをここまででやった感あるので、3巻以降でテンション落ちてこないかなーと少々心配だったりもします。どうなるか。
人と人がつながるということ。一緒に暮らすということ。共に生きること。
今回も、胸がホッコリ暖まる本でした。
カップルの生々しい話題も出てきましたが、個人的にはこういうのが嬉しい。

『喰う寝るふたり住むふたり』2巻 ・・・・・・・・・★★★☆
いい調子の2巻目。カップルのナマな部分が楽しめる。

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楽園に花束を

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「さざなみ」と読みます。
漫画と邦ロックとゲーム。
好きなのは思春期とかラブコメとか終末。

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