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[小説]それでも彼らは当たり前の嘘をつく。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』7巻

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7 (ガガガ文庫)
(2013/03/19)
渡 航

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   ―――けれど、一番の大嘘つきは俺だった。

TVアニメ始まったみたいですね。え、いや、愛知県は放送まだですがハハ…
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」7巻感想です。
こりゃあ・・・すげえな・・・。
何がってこのビターっぷり!ほろ苦い、どころじゃなく顔がぐんにゃり歪むレベル。
どうしようもなく愚かで脆くて繊細で、愛おしくもあり憎らしくもある。
コミカルかつシニカルな日常描写から滑り出し、たどり着く先は、またしても……。
『青春ラブコメはまちがってるって言ってもあれでしょ、なんだかんだでハーレムとかだったりなんでしょ』とタカをくくっているとまじでカウンターを食らう。キツイのを食らいますよ。間違えすぎたこんな青春は胸が苦しい。心が痛い。脳が揺らぐ。けれど切実な苦味が理性を貫いてほとほと感服する。
アニメも始まってるっていうのに、原作は原作らしく突き抜けてますわ!

文化祭終わって第7巻。今度は京都へ修学旅行。
舞い込む恋の相談が、奉仕部をさらなる面倒と混乱に突き落とす。
しかし深まる人の想いも見逃せない。
シリーズ後半戦の幕開けに相応しい、激動の一冊。

過去の感想。
青春とは嘘であり、悪である。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』
優しい女の子は嫌いだ。 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』2巻
甘い青春には慣れない。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』3巻
かつて「彼ら」だったぼくらが出来ること 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』4巻
憧れだった君を許せない。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』5巻
独りの英雄は、ステージの輝きを浴びられない。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』6巻
八幡の腐った目もゆきのんの照れ顔もナイスなコミカライズ!『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。-妄言録-』1巻

青春ラブコメではないな。特に今回はラブコメ要素少なかった……!
ただ、素直に、すばらしい青春作品だと思う。
どうしようもなく胸に迫る、若さゆえの不安定で曖昧な人間関係。それに悩まされる人々。自分すらごまかして、それでも壊したくない時間。
この作品に織り込まれるのは、濃厚で濃密で、淡く苦い青春。
木々も色づく秋の頃、彼らの青春模様もまた彩りを変えていく。

ネタバレありありで書いていくので未読の方は読まない方がいいです。




さて感想。
修学旅行篇、いろんな観光地の描写があり、わたりん取材がんばったのかなーと嬉しい出来。色彩豊かな情景が浮かぶ。ちょっと現地に行ってみたくなりますなー。
でもぶっちゃけストーリーにはあんまり関係ないので今回はトバすよ!書きたいこといっぱいあるから!

●ゆきのんが八幡を意識しすぎてヤバいニヤけるヤバい
大変ですよこれは。
7巻しょっぱなから八幡のための紅茶を用意するという異常事態に俺は素で「どういうことだってばよ…」と衝撃。
やはり6巻の出来事は彼と彼女にとってとても大きなことだったんだな。明らかな変化を見つけて、改めて事の重要さを把握できた感じ。
そして紅茶を淹れているとき、なにかを気にしているようだった雪ノ下。
これがもしかしたら修学旅行の夜におみやげコーナーでなにかを見ては考え込んでいたシーンにつながるのかな。もしかして紅茶のカップとかを見てました雪乃さん?やべえ。

そして夜での出来事は凄まじい破壊力でもって読者を撃ちぬく!
おそらく過去最高のデレが拝めましたよ。俺のニヨニヨっぷりヤバい!

「その……こんな時間に、……一緒にいるのを見られると、ちょっと…」

ですってよ―!
おそらくは6巻のアレで他の人に雪ノ下と八幡の不思議な関係を気づかれています。
実行委員の仕事しながら仲良くしてましたからね…カンがいい人には(きっと雪ノ下のクラスの)イジられて困ってるんでしょうねゆきのんw 
だってアレだけいつも冷たい態度のゆきのんが楽しそうにおしゃべりするもんだから…。
それでイジられたことで、客観的にどう見られているかを理解し、さらに八幡との関係に悩んだり…かな。
ゆきのんは八幡との恋愛を意識しているわけでは無いでしょうけれど(あくまでも、お互いの理解者のように感じているように思う)どこかのタイミングでその気持ちが変わることもありえるわな。もしかしたら、既に。
デレゆきのんの破壊力まじハンパない!

今回の相談に関しては、雪ノ下は八幡(といちおう由比ヶ浜)にほぼ全てを任せていました。クラスが違って全然手伝いが出来ないこともあるけれど、これには八幡への信頼が見える。6巻で、全てを救った彼への信頼が。
だからあのラストシーンにつながるんだけども…。



●失ったものは戻らない。
高校の3年間なんて短い。けれどその只中にいる若者たちにとっては、それが全てになる。
そしてその3年間は、いろんなものを変化させていきます。それは成長とも言えるかもしれないし、別の歪みかもしれない。個人が変われば、人間関係だって日々少しずつ変わっていく。
日々は不可逆。失ったものは戻らない。変わってしまったら戻れない。いつだってなんだって、取り返しはつかない。
このことが7巻の大きなテーマだったのかなと思います。

●失うことを恐れた八幡

変わりたくないという、その気持ち。
それだけは理解できた。
理解してしまった。
想いを伝えることが、すべてを打ち明けることが本当に正しいとは限らない。
(略)
もう今の俺は葉山を卑怯だと詰れなかった、臆病だと馬鹿にできなかった。(P242,243)

この場面の八幡の心理描写で「ああ……」と思わず心が震えた。
何かを失うことを恐るようになった。今まで自分の誇りすら捨ててこられた彼が、「変わりたくない」という葉山に同調してしまった。明確で残酷な変化です。

クライマックスの261P、「今回の、俺の、依頼人、海老名姫菜」とやたら勿体つけて八幡は海老名さんを見るわけですが、ここにも現れていますよね。
八幡が依頼を「受け取った」のは、戸部ではなく海老名さんだった。
そして海老名さんの依頼は葉山とも重なっていた。
というか海老名さんは最初葉山に相談を持ちかけていたように描写されていましたね。その後に奉仕部に来て、「八幡なら伝わるであろう」婉曲さで依頼をした。
ある意味、海老名さんは「葉山じゃダメかもしれない」と彼を見限ったようにして奉仕部に依頼に来たわけですから、やはり海老名さんコワイ。
そして葉山はまたしても、本質的に誰かを救うことはできなかった……
まぁそこらへんの海老名さん・葉山さんに関してはまたあとに個別で。

大切なものができると弱くなってしまうんだな、八幡は。
もちろんそれが悪いとは言わない。きっと当たり前のことなんだ。でもそんな「当たり前」を高潔に許さなかったことが、彼の魅力でもあったのに。そしてそのことを八幡は自覚していて、苦々しい想いを抱えている。
これまでの八幡なら、「努力や細工をしなきゃ保てない人間関係なんて本物じゃない。そんなのは要らない。」みたいなことを思ったんだろうなと思う。
でも彼は「自発的な行動でもって現状維持を選択する」という、これまでの彼とは全然ちがった結論を出す。

きっと、壊したくない人間関係を結んでしまったから。
きっと、それはこの修学旅行での時間でも深まったから。
やっと、居心地のいい場所を見つけられたから。

だからそれを守りたくなった。その想いは葉山の抱える気持ちにシンクロした。彼は苦しみながらいつものように、誰かを助けた。
しかしそのことを快く思わなかった少女2人。
奉仕部としての絆が深まることで、彼女たちを悲しませることになった。結果的なものではあるけれど皮肉すぎるラストシーン。このすれ違いには、またしても心持っていかれた……。



●八幡のやり方を嫌う由比ヶ浜、雪ノ下
八幡の嘘告白での解決を不満に思った由比ヶ浜と雪ノ下。
それぞれ違ったショックの受け方をしているように思ったのでまとめてみよう。

・由比ヶ浜の場合

「人の気持ち、もっと考えてよ……」
「なんで、いろんなことがわかるのに、それがわかんないの?」

彼女の場合は簡単ですね。良くも悪くもピュアすぎる恋愛脳ガールなので、「本心じゃない告白」というものにまず嫌悪感があったように見える。
八幡に対しての好感度を隠そうともしないガハマさんなので、「好きな男子が別の女子に告白する」のを目の前で見たことも動揺の原因でしょう。本心かどうか置いておいても、そういう場面ふつう見たくはないだろうから。

というか今回の7巻のこじれは、まず由比ヶ浜が他人の恋愛事に首を突っ込みたがったことも理由として大きいですし。
八幡の告白前に「ここで告白されたいな」とかわかり易すぎるぼやきを入れておいて、ラストで傷つけられちゃうガハマさん……うまく行かないもんですな。

海老名さんの『本当の依頼』を彼女が読み取れていれば状況は違ったんだろうけれど……。おなじグループであり、人間関係に敏感な由比ヶ浜すら欺く海老名さんの対人スキルが凄いのか!

というか八幡の嘘告白は、見方によっては、由比ヶ浜との距離を取ろうとした八幡の作戦のようにも思えてくる。修学旅行中で関係が近づいたことは八幡は感じていただろうし。彼女が抱いている好意に、もしかしたら気がついているのかもしれない。
でも八幡はいまの関係のまま「変わりたくない」。
だから由比ヶ浜の傷つく光景を見せることで、彼女を遠ざけようとした……とか。

ひとつの可能性としてはありそうだけど、自分に向けられた好意を退けるためにある種の自傷行為に及ぶ、というのは八幡にしてはやりすぎかな感はあるか。

・雪ノ下の場合

雪ノ下はなおも、刃のような眼光を緩めない。
「……あなたのやり方、嫌いだわ」
「うまく説明ができなくて、もどかしいのだけれど……。あなたのやり方、とても嫌い」

俺ガイル7

せっかく修学旅行中にまた距離も縮まったのに、最後にはコレだよ!(泣)
というかこんなヒドい目で見られるとか辛すぎる。泣くわ!文章でもダメージでかいけどラストの挿絵のインパクトが凄まじく強烈!この作品は効果的なイラストの使い方をしてくれる……。
ヒロインにここまでシリアスにボロクソ言われる八幡さんに涙を禁じえない。頑張ったのによ……。それでも、きっと八幡は、彼女を裏切ったのだろう。
上の表情は落胆、そして悲しみに似た、泣きそうな表情にも見える。

由比ヶ浜は「八幡への恋愛感情」がある分わかりやすいですが、雪ノ下がどうして八幡の嘘告白を嫌ったのか。けっこうこれは議論を呼ぶというか、難解なポイント。
個人的に1番これかなと思うのは
「八幡が問題解決ではなく現状維持を目指して告白を“流した”から」かな。

告白によって劇的に変化する人間関係。それを回避するため、八幡はまたしても自己犠牲で物事を一旦収束させました。変化させたくなかったから。今の宝物のような日々を、少しでも今のままで止めておきたかったから。
でもそれはこれまでの八幡らしくなかった。当然、雪ノ下が好むやり方でもなかった。これは妥協だからだ。恐怖で身がすくんだ結果の逃避だからだ。
これまでも「弱い自分を肯定する」ことに関して、八幡と衝突していたなぁ。

雪ノ下からすればこんな結論を出す八幡なんて見たくなかったんだろう。だから一方的に失望したような感じか。
これは構図としてはちょうど、5巻末と重なる。
一方的に憧れを抱いて、一方的にそれが裏切られてショックを受ける身勝手な自分。5巻末のときは八幡が雪ノ下に対しての失望でしたが、今後はその逆でしょうか。雪ノ下の勝手な失望。彼女の言う「うまく説明ができない」はそういう複雑で言葉にすればどんどん自分の理想を押し付けが暴かれることを無意識の恐れてのものかもしれないな。
それなら、これから先は雪ノ下自身が自分でちゃんと八幡に迎えるようにならなくちゃならない。今度は彼女の成長が見られるかなぁ。

さて、「これまでとは違った八幡のやり方に失望した」ということが大きな理由のものでしょうがほかにもありそうです。
またしてもまたしても、八幡は自己犠牲で解決してしまった。
そのことに対しての落胆のようなものはあるでしょうね。進んでボロボロになりにいく友人を見て、いい気はしない。八幡に対しての尊敬の念が強まったことで、彼の自己犠牲解決への嫌悪感が、耐え切れないほど膨らんだ。そういうのもありそうだ。

そしてもういっこ。「うまく説明ができない」ということは、きっと色んな理由が複数混ざり合っているってことだろうけれど、そこに1%くらいは『嫉妬』があるのかもな。恋愛感情に慣れない雪ノ下は、自分のその気持ちに混乱して、八幡を攻撃してしまったのかもしれない。
個人的には雪ノ下は八幡に恋をしてほしくないなとは思っていますが、7巻の様子をみるに、十分可能性としてありえますわ。嫉妬原因説は。
唯一無二の大親友とか、尊敬しあうライバル関係とか。そういうのが八幡と雪ノ下にはにあっているように思っているのですが。もうコイツらは恋愛のような性別に縛られた関係はもったいないんじゃねーのかみたいな。



正直言って今回の出来事の原因作った由比ヶ浜に対しても、仕事を任せて(仕方ないけど)一面的な結果だけを見て「嫌いだわ」と告げてくる雪ノ下に対しても、今回はちょいと心がチクリとした。
でもそんな2人の暴力に対して、言い訳すらせずただ受け止める八幡。
最後の最後まで、カッコよすぎでしょうが……!
でも、本当にそれでいいのかよ。仲違いする奉仕部メンバーを見るのは、辛すぎる。

自己犠牲で解決するのは八幡のお決まりパターンでもあった。
今回もそれを踏襲している……ように見せかけて、結果は今までの真逆。
はてさて。どうなるか。後半戦目が離せない!



ここから各メインキャラたちを個別で書いていこうかな。

●海老名さん

「私、ヒキタニくんとならうまく付き合えるかもね」

ここまでクセモノだったとは……マジかよ。でも面白かったな。
きっと本当にBL好きなんだけど、「わたしBL好きなんですよー!!」っていう面を強く見せることで、別の一面を他者に悟らせない。こういう対人テクニックの持ち主だったか。めちゃくちゃ頭がいい女の子ですよねえ。奉仕部への依頼方法にもそれは見える。八幡を利用する気マンマンで八幡だけに伝わるように依頼してきた策士っぷり!

面白いのが最終章のタイトル「彼と彼女の告白は誰にも届かない」。
彼、彼女。それらが誰を指すのかは明示されません。だからこそ考えるのが面白い。「私、ヒキタニくんとならうまく付き合えるかもね」は、冗談か本心か。言ったあとすぐにごまかしちゃったけど、これこそ「彼女の告白」だったのかもな。
本当の気持ちなんて見えないくらい底がふかい海老名さんの心は、でも別に汚いわけじゃないんだ。深すぎて見えないだけで。

いやしかし、総合的に見てナイス糞女でしたね。でも6巻の相模とは違って、好感度が高いクソ女。というかこの作品の主人公は八幡で、もうひとりの主人公は雪ノ下だとすると、海老名さんは隠しプレイアブルキャラみたいな。八幡と似たポジションとひねくれっぷりは、この作品らしさたっぷりのほの暗さ。

●葉山

「すまない」
「謝るんじゃねえよ」
「君はそういうやり方しか、知らないんだとわかっていたのに。……すまない」

八幡に同情する葉山。同情されて飛び出しそうな拳を押さえ込む八幡。
いやぁこの2人は……ラノベらしからぬホモ妄想が捗るな(最低)
一筋縄じゃないかない、嫉妬と憎しみとそれ以外もろもろの想いで抱きあう葉山と八幡。あくまでも目は合わせない。普段は距離を保つけれど、ふとこうして近づいた一瞬には、苦々しい感情をバチバチさせあって、すごくドキドキさせられる。男同士だからこその、クラスの中で真逆の存在だからこそ。エロい。

という冗談(ということにしておくよ!!)はおいといて。
普通の作品だったら主人公にでもなりそうな葉山くんの役立たずっぷりがすごい!お前なんにもできなかったクセに八幡哀れんでんじゃねーよ!クソ!!
ここにきてまで一皮剥けられない葉山くんにガッカリだよ!だからこそ八幡がカッコいいんだけどさ。やはり葉山の成長も見たいところですわ。なにげに大好きなキャラなので。いい意味で八幡とは真逆のポジションにいるので、相対的に八幡の魅力を映す鏡にもなる男(ひどい

●平塚先生

「ちゃんと見ているから、いくらでもまちがえたまえ」

先生の優しさ暖かさ包容力が大爆発!このセリフ最高です!!
ババァ!俺だ!はやく誰かと結婚して幸せになってくれ!式には行く!

●三浦さん
女王様。海老名さんをめぐる今回の騒動に関して、しっかり様子を伺って効果的に八幡にプレッシャーを与えてきました。当然ラブコメヒロインとしては見れませんが、あの深夜のコンビニのシーンで三浦の株は急上昇ですよ!女子クラスカーストの頂点にいるからには、ちゃんと人を見れているんだよな。ガラは悪いけど根はいい人っぽいんだ。

●小町
うわあああああん妹成分が足りないよおおおおお!!
でもドラマCDでたっぷり活躍してくれたのでヨシ!

●川崎さん
ちょろいっっ!!意識しまくりですやん!由比ヶ浜もなんだかんだで複雑なヒロインなので、1番何も考えずにかわいいなーかわいいなー言っていられるサブヒロインですねw
今回でするっとグループに入ってぼっち脱却していたり。

●戸部
初めて挿絵でどんなヤツなのかわかったリア充サブキャラ。
告白の邪魔をされても恋のライバル宣言ができるあたり、根はいいやつなのか、単純すぎるバカなのか。いい意味でも悪い意味でもかるい男なのでそういう感じの描写でした。
でもこういうやつが無自覚にナチュラルに次の火種持ち込んできそうで怖い。

●材木座
あれ?いたっけ?(いました



そんな7巻でした。
本編のビターエンドのあとにくる、ボーナストラック(ドラマCDのシナリオ)がいろんな意味で破壊力高かった…!!
まぁとにかく、見どころは八幡の変化。奉仕部の人間関係。海老名さんの本性。葉山の葛藤。などなど、だいぶ盛りだくさんです。
6巻が折り返し地点ということで、前半戦のクライマックスを飾る大盛り上りがありましたが、7巻は後半戦の開幕に相応しい。
6巻で「八幡らしいカッコよさ」を突き詰めたところで、その「八幡らしさ」が揺ぎだす変調。
まさに今後の展開に期待せざるを得ない、つかみバッチリの内容でしたなー!容赦なさすぎて、またして読者をふるいにかけてる感じですが!
しかしこうしてシリアスな中で、人間関係の緊張感と甘さと切なさと苦さがぜんぶ存在していて、めちゃくちゃ楽しい青春作品になってきていますよ。
たしかにラブコメはしてない。でも、ナイーブでちょいダウナーで、心に突き刺さる青春の匂いに、心揺さぶられっぱなし。

間違えた僕らはやはり間違える。きっとみんなが誤魔化しあった青春の汚い部分を、彼はあえて見つめてきた。そして今度はその数少ない理解者たちに背を向けられ、情けなくも同情さえ受けるという結果に。
うわぁ辛い、心が痛い。でも、八幡のクズがゆえのカッコよさを堪能しました。

きっと変わり続けてそれに抗い続けて、でも現実に飲み込まれる。
嘘なんてつきたくないのに、それでも当たり前の嘘をつく。
自分の心にさえ嘘をついて、きっといつか嘘だと分からなくなる。
それでも臆病者と、曳かれ者と、笑われようと踏みつけられようと。
戦おうとする者がいる。

一瞬しかない大切なものを守るために、彼らはいつだって嘘をつく。



やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7 ドラマCD付き限定特装版 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7 ドラマCD付き限定特装版 (ガガガ文庫)
(2013/03/19)
渡 航

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ドラマCD付き限定版の話も。
安定のキャスト陣の好演により、今度もいい仕上がりですよ!
声優繋がりのパロディもしつこいくらい投入されていて、ドラマCDならではな感じアリw
ドラマCDのシナリオ自体は巻末にちゃんと小説として載っているんですが、ところどころでドラマCDでしかないセリフ(主にパロ)があってニヤリとさせられます。
陽乃んが中原さんってのは思ったよりピッタリですわ。人あたりいいけどどこか薄気味悪さがあって絶妙!
会話劇の面白さを追求するテキストは、流石に本当に声がつくと面白い面白い。
上司に言われてイヤだったセリフTO3~、とか、わたりんやりすぎw

とり下ろし楽曲「ROCK YOU!!」はゆきのんガハマさんデュエット。
バンドサウンドでバチッと決まった楽曲で、歌詞は完全に八幡に向けてラブソングっぽい感じw 雪ノ下・由比ヶ浜両者の6巻での印象的なセリフが歌詞中に挿入されており、キャラソンっぽさ強めで○。

ひとりぼっちのひねくれ者だって
その不器用な優しさを隠してるんだ
ヒールな役も理不尽なスコールも
逃げない君をずっと見つめてきたんだよ

と、こんな歌詞が実にイイ。小っ恥ずかしいけど!
ROCK→LOOKとも聞こえたりするかも。早見さんも東山さんも歌ウマ声優なので普通に楽曲クオリティ高し。
あえて演奏がちょっと篭って風に録音されていて、生の演奏っぽさが増している。2人の声も重なる箇所でびんみょーにズレていたりして、結構リアルな作り。ちゃんと高音質で聞きたかったけれど、こういう演出は楽しい。
そして歌わないわって豪語したのに演奏始まったら速攻ノリノリで歌いだすゆきのんに草不可避。
相変わらずクオリティ高いドラマCDなので、ファンなら買っとけ物件!

俺ガイル71

そして今回も店舗特典かき集めました。とらとゲーマーズのブックカバー。
アニメイトはメッセージ入りのペーパーでした。

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漫画と邦ロックとゲーム。
好きなのは思春期とかラブコメとか終末。

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