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正直どうでもいい

こんな名前ですが好きな漫画の感想をかくブログです

[漫画]友達でも恋人でも足りない気持ち。色めく19歳の夜。『ヒメゴト~十九歳の制服~』4巻

ヒメゴト~十九歳の制服~ 4 (ビッグ コミックス)ヒメゴト~十九歳の制服~ 4 (ビッグ コミックス)
(2012/08/30)
小学館

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   好きなの。ただ好きなの。それを、受け止めてほしい・・・

「ヒメゴト~十九歳の制服~」の最新4巻が出ました。今ドハマりしている作品。
通常通りの更新ですが、この記事は水星さん主催の「黒髪ロング祭2012」に参加してます。普段通りの更新にかこつけてやりたいことは、単なる「こんないい黒ロンちゃんがいるんですよ!」というアピール・・・!
9月6日は黒ロンの日。黒髪ロング好きがきっと見てくれると願って・・・ぶっちゃけ作品の知名度もそんなに高くないと思う作品なので応援の意味も込めて・・・せっかくだから今1番好きな黒髪ロング漫画で更新しようかなと!
黒髪ロング漫画といいつつ1人しか黒ロンいないけど!でもその1人が最高だから問題ない!
もっといろんな人が読んで身悶えして欲しいのです。道連れで。

ヒミツを抱えあう19歳の三角関係。『ヒメゴト~十九歳の制服~』1,2巻
歪み絡まる19歳たちの性。『ヒメゴト~十九歳の制服~』3巻

過去の更新のときでも書いていますが、未華子ちゃんが本当にいいキャラなんですよ!この4巻表紙にもいる、この黒ロン娘です。しかもこの4巻で彼女の境遇も大きく変わり、見逃せない。
3巻のメインは佳人だったかと思いますが、4巻は未果子が主役という気もします!



更新のたびに1・2巻で、3巻でと大興奮で未果子についてたくさん書いていますが
4巻を読んだらまたふつふつと湧き上がってきました。こまったものだ。
なので最初はまずこの未果子について集中的に。

「ヒメゴト~十九歳の制服~」の主人公は19歳の3人。
ボーイッシュな風貌ながら、自分の中の「女」を素直に見つめることができない由樹。
イケメンだけど女性への変身願望をかかえ、由樹の女友達である佳人。
清楚なお嬢様大学生をよそおうも、夜は学生服に身を包み売春を行っている未果子。
それぞれが性別や年齢などに関係したコンプレックスや心の傷を持っています。
ふとしたきっかけでつながった3人は、周囲の人間を巻き込み更に複雑な三角関係(と一応言えるか)にもつれこむ。それがまた、見ていてハラハラしっぱなしで。
恋愛漫画としての側面も強いですが、19歳という年齢にまつわる感情の揺れ動きの繊細さが特徴的であり、まとめるながら青春漫画・・・なのか。でも、ドロドロに汚れた青春だなぁこれは。

そんなメイン3人。それぞれにクセが強くかわいらしさもあるのですが、個人的には特に、未果子に目がいってしまう。
抱えた闇からして1番ダメな主人公ですが、だからこそ惹かれるのか。あと黒ロン。

ヒメゴト42

こういう表情を見せてくれるたびに心トキめくんですよ!

4巻で浮き彫りになるのは、未果子が抱える矛盾。
心の底から男をバカにしていて、年齢をいつわりウリやってお金を稼ぐ。騙される男たちを見下してほくそえむ
自分の身体を使って邪魔者を排除する。
けれど未果子は少年に恋をします。由樹の中にある「少年」に。
女になりきれず照れ隠しのために保存されていた、19歳の少女の少年性に恋をする。
だから未果子は由樹のそばにいて、彼女が女として花開かないように見つめている。
いろいろ歪んだ未華子ちゃんですが、紐解くほどに面白いものを抱えている。
心では少年と少女による、性欲が関与しない清らかな恋愛を求めている。
けれどそれでは未果子の身体は満足しない。興奮するのは圧倒的に、男と寝ている時。
心が求める憧れと身体が求める興奮が一致しない。そこが彼女の悩み。

売春をやってて実はドSなんてキャラクターですが、立ち位置的には強者ではない。
計算高いキャラなのに勘違いをしていたり、状況に振り回されてしまったり・・・・主人公3人の微妙な関係性がおりなす複雑なこのドラマの中では、彼女もまた翻弄されていきます。
4巻の終盤なんかは、これまでで初めて未果子がピンチに陥ったりもしました。
主導権を握れそうで握れていない、この不安定なポジションがいいんですよね・・・!
それを自覚していて、アグレッシブに行動を起こしていく。
強引だろうとなんだろうと、全ては恋のため。これだけ自分を汚しておきながら、目的はなんて単純で乙女チック!いや乙女チックというにはちょいとズレがある気がするが、まぁ間違いではないはず。恋に全力かけてますよ。この娘が全力かけてる時点で、もう恐怖しか湧きませんが。

ヒメゴト43

由樹とふれあう時だけは、清純な少女のようになります。
この2面性にクラクラします。どちらも本当に未果子。なのにここまで差がある。
携帯のネーム登録ももちろんユキではなくヨシキ。由樹(ユキ)の中にいる少年ヨシキ。

4巻を読み終えて表紙を見ると、なるほど、2人の腕は制服のリボンでつながっています。
もうね、未果子のこの表情だけで俺は心が震えてしまいますよ!このクールな視線! 情欲に燃える色っぽい目も、由樹との恋にきらめいた目も素敵。どの未果子も好きになってしまう。
でもどこまで行っても俺じゃ理解しきれないような深淵が彼女の中にあるような気もしています。闇がある。謎を秘めた黒がある。
未果子が身にまとう黒い制服も、その長く黒い髪も。黒は彼女の象徴する色です。
黒は深く深く心を引きずりこむ。と、黒ロン記事っぽくまとめてみる。



ここからは3人を総合的に見ての話。
未果子はなぜ由樹の中の少年を好きになったのか、という点について。
前にみえた、少女時代に未果子の描写が気になります。全然女の子らしい風貌ではなかったことや、おそらく大人の男に押し倒されているシーンなど・・・。
成人男性にたいしての負の感情は、幼いころのトラウマによるものだろうなと。
現実の男をうまく愛せなくなってしまった。だから女の子を好きになる。男の子のかわりに好きになる。未果子は由樹を通じて、幼く汚れない少年を見つめている。

未果子が由樹に胸キュンするシーンって、たいてい由樹が不器用なコミュニケーションを持ちかけてくる時。由樹はなにをするにもぎこちないです。
高校を卒業して、制服を手放して、女である証を失ったように感じている。
女としてどう生きればいいのかわからない。だから由樹は自分を隠す。

由樹自身は今まで通りでいいのか。女らしく変わりたいのか。
ここが今後大切になります。特に4巻で未果子との関係が変わったので。
佳人は女らしくあるのを望むし、未果子は今までどおり男っぽくあるのを望む。
由樹に男/女を選択する意思が生まれればいいんだけど、まだ由樹はその選択を外部に委ねてしまっている。誰かが求めてくれるわたしになろうとしている。
自分で選び取る準備はまだできていないから仕方ないよな。だからこれからどう由樹がどう変わっていくかがとても楽しみなのだ。でも、3人ともが幸せになれる未来ってちゃんとあるんだろうか?
未果子と佳人で求める由樹が正反対。由樹はまだ不安定。どうなるんだよ。

次に佳人の話。
4巻の主役は未果子だけど、佳人もそこに関係してきました。
というかすごい展開きましたね!こっからどう三角関係が揺らいでいくのか・・・!!
まぁそれはともかく、4巻でおっと思ったのは、佳人がどう未果子を見ていたか、という事。

今ままでここの部分を詳しく語られたことってあったっけな。
佳人にとって理想の女の子像が未果子、というのは理解していました。しかしそこのさらに奥、ただただ「かわいい」という以外のどんな想いがあったのかが見えました。

ヒメゴト41

佳人は、計算された未果子の美しさに気づいていたんだな。流石というか。
誇示することのない、自然な美しさ・・・いや、自然をよそおった美しさか。
自然と綺麗なことも大切だけど、それよりはむしろ「自然に美しい自分」を周囲に見せるための努力をしていることが、佳人の琴線に触れたのかな。本当の美しさを理解しているから。
未果子がつくる美しさと佳人がめざす美しさ。それぞれ「年齢」と「性別」という違った課題を持ってはいるけど、乗り越えようとする壁を持っているという意味でベクトルは似ているんだろう。似ているから、やはり佳人は未果子に憧れたんだ。

というか佳人、あの最悪の流れの中でとはいえ、告白したのになんとも思われてなくてションボリ感はんぱないな・・・!
彼にとっては告白→撃沈より、もっと衝撃的なことがあったんだけれども・・・どうなるんだ。



ぐだぐだくどくど、長く書いてしまいました。まぁともかく
おもしれー!!!
ってことです。既刊を読み返して緊張しながら挑みましたが、読みだしたら夢中になってあっという間に読み終わっています。きちんと深い部分まで描いているのにテンポのよさが損なわれていないんだな。
4巻はしょっぱなから、最近顔を見せなかったアイツが登場して笑う→悲惨な現状に笑う→やっぱり3人のあいだを引っ掻き回して尻尾巻いて逃げるので爆笑しつつイラつく、というルートw

そうそう、4巻は結構過激だったと思います。今まで1番エロかったかも。
そして毎度毎度、ヒキが強い。ストーリー展開のうねりも強烈!
きちんとエロく、しかしいつのまにやら物語の甘酸っぱい混沌のドップリ浸かっている状況。
おかげで続きが気になって仕方ない。今続きが気になる漫画TOP5に入りそう。
ちょっと毒の強い内容なのも心に刺さり、余計にもやもや悶々とさせられる。

3人の秘密はどうなっていくんでしょうか。
由樹は男っぽく生きていながらも男に無理やりされる想像で自慰にふける秘密がありましたが
そこにさらに、だれに恋をしているのかという秘密が増えて大変です。
未果子は逆に秘密が1つ、1人に知られてしまいましたが、余計に状況は混乱。
佳人の秘密は・・・この巻でだいぶかわいそうなことになりました。でももう1つ、生々しく男性的な性欲を芽生えさせていることもあり、これも秘密ですね。結局「男」なんだなぁ。
罪悪感をいだいているようだけれど、身体は反応してしまっている。
矛盾を抱えているのは未果子だけじゃなく、3人全員だ。
抗えない気持ちは欲望になる。わがままになる。

男と女、心と身体、嘘と本当。すれ違いつづける感情にかき乱される3人。
みんな「ヒメゴト」がある。隠しているものがある。見せたくないものがある。
3人の秘密がどのように絡まっていくのか・・・もう面白くなるしかない!本当に楽しみ。

『ヒメゴト ~十九歳の制服~』4巻 ・・・・・・・・・★★★★☆
みんな必死。だから面白い複雑な恋愛青春漫画。本当に欲しいものはなんだろう?
未果子ちゃんはナイス黒髪ロングですよ。黒にこだわりを持っているようにも見えます。

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Comment

ヒメゴト

ヒメゴト全話、仕事後時間をとって3日で読了しました…!
久しぶりに衝撃を受けたまんがなので誰かのレビューを見たいなーーって調べてたらこちらにたどり着きました!
結構古い漫画だったんですね!
震撼させられました!!!

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「さざなみ」と読みます。
漫画と邦ロックとゲーム。
好きなのは思春期とかラブコメとか終末。

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