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[漫画]世界を救うハードボイルド小学生漫画、復活ッ!『新装版 真・女神転生 デビルチルドレン』1巻

新装版 真・女神転生 デビルチルドレン(1) (真・女神転生 デビルチルドレン (1))新装版 真・女神転生 デビルチルドレン(1) (真・女神転生 デビルチルドレン (1))
(2013/05/23)
藤異 秀明

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   俺を殺してみろ!!!

デビルチルドレン復活ッッ!!
悪魔と戦うはずが自分がいちばん悪魔みたいなツラしている小学生・刹那さんのイラストが眩しい新装版第一巻が出ましたよ―!コイツ小学生です!
というかマジでこの顔どうしたんだよ!ヤバすぎだろ!かっこいいなオイ!

発売がアナウンスされてからまだかまだかと待っていた一冊。
今はなきコミックボンボンの復刊シリーズのひとつとして発売です。
連載していたのは2001~2002年。そうかもう12年くらい前になるのか…。
自分にとってこの漫画は本当に思い入れ深く、語りたいことはたくさんあるのです。時期的に、今の20歳前後(いや20代前半かな)あたりがたぶん直撃世代。
いまだに単行本たまに読み返しては、「あ~~やっぱり格好いいわ~~」とかやってる。

デビチル0

児童誌界のベルセルクだとか、トラウマ製造機だとか、カルト的人気の異色作だとか。そんな仰々しい言葉で語られることも多い本作。
焼ける!切れる!もげる!砕ける!裂ける!食われる!
バトルは本気の命の取り合いからくる緊張感がみなぎり、ずっしりと重たいドラマも絶品。
スタイリッシュでハードボイルドで中二心たっぷり!
こんな漫画はそれまで読んだことがなく、当時小学校低学年だか中学年だかの自分はめちゃくちゃこの作品にハマり込みました。「カッコよすぎるだろこれ!!!」と。
中二病魂の種をまいてくれた作品とも言えるのかもしれない。
今読んでも、よくこれを児童誌でやっていたよな…と本気で思うw
そこはやはり、今も伝説的に語られるコミックボンボンの「らしさ」なのだろう。

バイオレンスな部分が注目されがちな作品ではありますが、それに加えてストーリーも好き。
じっくり腰を据えて読み解ける、厚みのある物語。これは今読むからこそちゃんと深い部分も見えた。世界がどうとか、クサいセリフを吐きながら必死に戦い生きる子どもたちのドラマ。文句なしにおもしれーな。

今回の新装版は全3巻構成。今回発売された1巻は、旧1,2巻が収録されてします。
巻末おまけ漫画では「昔からの読者からの人!ボンボンなんて読んでたからそんな歪んだ性癖になっちまったんだよ!うそ!ひさしぶりー!」と書かれており、余計なお世話だこの野郎と笑わざるをえない。



さて、感想を書こう。
と言ってもこれは今から12年くらい前に出た単行本の新装版なので、うちの通常営業な感想記事にはちょっとしづらい。
なのでチマチマと当時の思い出話もしつつ、お気に入りのシーンの紹介のような風でやっていこうかな。

●物語

ストーリーはざっくり言うと、特殊な力を受け継いだ小学生たち「デビルチルドレン」が魔界へ行き、悪魔との戦いに巻き込まれていくというもの。
メガテンの子供向けシリーズとして始まり、ゲーム・アニメ・カードゲームといったメディア展開のひとつとしてこの漫画もスタートしました。どれもやったなぁ懐かしい。

しかしこの漫画、独自路線を行きすぎてアニメやゲームを完全無視!!
アニメから入った自分は漫画を読んで「なにこれ…?」とポカーンしたものです。アニメではあんな明るいおちゃらけたオカマ狼が、漫画だとクールでガチムチ格好いいヤツになってんぞ…?とかね。似た経験してこの漫画にとりつかれた人結構いるんじゃないかな。
アニメはコメディ路線でしたしね。ゲームはシリアス色が強いものでしたが、正直この漫画版のインパクトが最強でした。

児童漫画らしからぬヘビーなテーマ。
濃密な死の香り。
世界をめぐる壮大なストーリー。
闘うということ。大切な人を想うということ。「背負う」ということ。

デビチル12

『人殺し』

主人公・刹那をとりまく環境や彼が辿るドラマは、本当にシリアスです。
大切な相手から「人殺し」と微笑まれる悪夢。無力感と罪悪感。
明るい作品しか楽しんで無かったような小学生の俺は、旧単行本1巻ラストのバッドエンド感に唖然としたことが今や懐かしい…。

先にも書きましたが、こういった物語を、ちゃんと楽しんだというのはこの漫画「真・女神転生デビルチルドレン」が初めてでした。だから何もかもが本当に刺激的だった。全身全霊でこの漫画を感じていた。

20代になりいろいろ漫画も読むようになった今では、ちょいと冷静になってこの作品を見れます。全体的に急ぎ足だよなとか、絵が急に変わりすぎだろカッコいいけどさ!とか。でもまぁそんなものは些細なこと。純粋にこの作品はパワーがあるし、本能を揺さぶる熱い物語だ。
直撃世代の人間にとっては、中二病への扉を開くような、そんなポジションにあった作品なのかもしれない。
児童向けとは言ってもメガテンシリーズである。子供心に「ちょっとこわいけど、大人っぽくて格好いいなぁ」と感じられるような要素が散りばめられ、これまた少年の憧れを強めたのであった!



●キャラクター
妄執にかられる主人公。ほかにもキャラクターはそれぞれ使命、復讐、革命といったキーワードを宿し、それぞれの戦いが大戦争へとつながっていくのです。

刹那は上でも書いたけれど、自分が無力だったばかりに大切な人を失ってしまった、傷つけてしまったという後悔の念を持っています。強さに憧れる少年だったからこそ、その圧倒的な無力感に打ちのめされ、一度は心おられてしまう。
しかし復活したかと思ったら立ちはだかる悪魔たちをバッサバッサと殺しまくる、ド迫力のマジキチ野郎に変貌を遂げていた。
「危ないマスター!!」と身を呈して自分を守り死んだ仲間に対して「チッ!!」となんの感慨もなさそうに舌打ちして戦闘を続行する刹那は、小学生ながら「さん」を付けるしか有り得ない格好良さ。刹那さんコワイ。「俺を殺してみろ!!!」は超名言である。
というか第6話の刹那さんのテンションはヤバすぎる。ニヤニヤ止まらん!

もう一人の主人公。そしてヒロインでもある少女、未来。
刹那を守るという使命を持ち、刹那と共に戦い、そして彼にトラウマを植えつけっちゃったりする作品のキーパーソン。
堂々とした戦いぶりや、「私のパートナーは世界一ィィイイイイイ!!!」とか叫んじゃうノリの良さ、当時からすごく好きだった。格好いい女の子だ。
しかし、彼女が弱さを見せる場面もとびきりに大好きなのだ。

デビチル13

未来がひとりになってついつい泣いてしまうシーン。
ここには今も昔も変わらず心揺さぶられる…!!
人間そうそう萌えのツボとかって変わらんのかもね。


さてもう1人のヒロイン、エレジーちゃん。
大魔王の娘として、親に復讐するために闘う少女である。未来が傍にいられなくなったあとに刹那と行動を共にするようになり、みるみるヒロインとして頭角を現していく!

デビチル11

むくれちゃうエレジーちゃんかわーいーい!!!
昔はそんな意識は無かったけれど、ツンデレっぽいかもな。
刹那と関わるようになってどんどんと人間としての、そして女の子としての意識を取り戻し、あるいは芽生えさせていく様子はなるほど胸キュン。



●絵の良さ

もう10年以上前の漫画ですが、古びれませんね。今読んでもかわいいし格好いいわ!
連載中もどんどん絵の感じが変わっていった本作ですが、この新装版1巻は本当にどんどんと作者が成長していく。それも凄いスピードで。こうして一気に読んでみるとそれが改めてわかります。

このデビチル、個人的なことだけれど本当にかっこいいコマが多い。
子供のころ読みながら、なんてオシャレな絵なんだろうかと惚れ惚れしてた。
構図とかキャラのポーズ。この作品はやはり中二力高いと思うよw
勢いのあるバトルシーンでも、しっとり魅せる愛情と憎しみのドラマパートにしても、頭に残る場面がとても多い。

デビチル14

例えばこのシーンなんかは、当時こんなの見たことなくて興奮したもんな。目元だけを描いて、その視線の交差の意味を力強く伝えている。なんてクールな演出!

デビチル15

このシーンも大好きだったなー!懐かしいー!
仲間が死んで飛んできた剣をそのままキャッチして即座に攻撃するシーン。
なんか知らないけどこのシーンに凄く憧れて、かっこ良く棒をキャッチする練習とかしてたああこれは思い出したくない痛い思い出だったそっとしておこう。

名場面といえば
「そこ、雨が降るから気をつけな!!!」→細切れの死体と血の雨が降り注ぐ
「また会えるよね!!!」「ああ・・」そして別れ、遠ざかってから「来世でな!!!」
あたりもファン的には王道の大好きなシーンです。

みるみるエロい肉体への変貌をとげていった性的すぎるネコマタさんも見逃せない。
どんどん等身が伸びて大人っぽくなっていったよね…。散るシーンすらエロい…。



「真・女神転生デビルチルドレン」新装版1巻の感想でした。
本当に新装版として発売されて嬉しいなぁ。同時に、子供のころ楽しんでいた作品がこうして新装版とか文庫化とかしだすと、歳をとったもんだなぁと実感したりもするw

子供の頃はそうたくさん漫画を持っているわけでもなく、ひとつの単行本を本当に何度も読み返したりしていた。あの頃だとポケスペとこのデビチルが思い出深いな。そんなこともあり、自分の幼少時代の思い出に色濃く染み付いているのです。

この新装版1巻収録分は全体的にテンション高めでやっぱ楽しすぎるよなー。
これ以降だとちょっとずつ落ち着いてきてさらに大人っぽい展開に入っていくけれど、作品初期のここらへんのノリがこの作品のパワフルさの象徴になっていると思う。
すげぇバトルが描きたい!!!のような、作者の若い衝動が詰まってる感じ。
それでいてテーマも深めていっているあたり、やはり児童漫画と言うには恐ろしい作品。

今回の1巻は巻末に当時のアシスタント・木下エースケ氏による描きおろしオマケ漫画あり。思い出話とかしてるので、当時読んでいたファンはニヤニヤできるのでは。
来月は2巻、再来月に3巻が発売される予定。もちろん買いますよ!
そしてラストの3巻には藤異先生描きおろしの漫画も載るんだとか!しかも30P!!
うおー!これは読むしか無いだろうが―!
デビチルの新装版も出たことだし、あとはほら、ククルとナギとかDチルとかも…さ…講談社さんチラッチラッ(アンケ書いて送ろう
何はともあれ新装版発売おめでとうございます!昔を懐かしみつつ、変わらぬ作品の魅力を再度噛み締めることができました。新装版2巻も楽しみ!

『真・女神転生デビルチルドレン』新装版1巻 ・・・・・・・・★★★★★
やっぱり最高だな!自分のルーツみたいなものかもしれない。思い出補正バリバリ効かせた上で、やっぱり大好きなので満点評価。

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Comment

前置きが長いし書いているうちに熱が上がっているっぽいので最後の部分以外は読み飛ばしてください…

放送当時、土曜の朝という時間帯が悪かったせいか全く見向きもしなかった作品(でも何故か星のカービィは観てた)

しばらく経ち、再放送を観てバイオレンスなデビチルの漫画があるという噂の聞いて興味を持った頃には遅すぎた…
古い漫画でしかもコミックボンボンという今ではマイナーな雑誌から出た作品のせいか、読みたくてもどの本屋を探してもコミックが無い…
あとでこんなにハマるのならあの時、手放さなければよかった…
もうブームが過ぎてからだいぶ経ってるし当時のことを知りたくても、忘れられていてネットで探してもあまり情報が無い…もったいないことをした…

そんな、苦い思い出を吹き飛ばす程の衝撃的な情報が舞い降りた
「デビチル再販」

まあ、さすがに何故この時期にデビチルの本を出すのだろうと一瞬考えもしたが、GREEでゲームが出てるみたいだし、新品で手に入るし、なにより正直に言うとすごく嬉しい。

そして、なにかデビチル情報が無いものかと探し求め、この記事にまでたどりつきました。

おお…3巻目は30ページも書下ろしもあるのか、良いことを聞いた。

自分は後追いだし、身のまわりにデビチル知っている人がいないので、こういう当時の状況に詳しい人の感想を読むことがなによりも嬉しい。

無駄に長くなってしまった…しかも、テンションが上がっているので明らかに日本語がラリっていてなんかすごく恥かしい。

デビチル2巻目の感想を楽しみにしています。

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「さざなみ」と読みます。
漫画と邦ロックとゲーム。
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