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[漫画]まつりだ!じっくりカオスに織り込まれた短篇集『おるたな 宇河弘樹短編集2』

短縮気味。
おるたな―宇河弘樹短編集2 (ヤングキングコミックス)おるたな―宇河弘樹短編集2 (ヤングキングコミックス)
(2014/05/16)
宇河 弘樹

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   お前は私の誇りだった

「おるたな 宇河弘樹短篇集2」の感想。
朝霧の巫女を完結させた宇河弘樹先生の短篇集、第二弾。(第一弾はかなり前に出た「妖の寄る家」です)
「おるたな」とくればスピッツだろうという自分の中の常識が覆されたタイトル。ということはどうでもよくて、今回も濃密な世界観を堪能できる、至福の一冊となっています。
メダマは「朝霧の巫女」の外伝。ですがほか二作もすごいので、短篇集としてかなりいい出来!
短篇集ということで3作品が収録されていますので、さくっと個別に。

・『炎上の猫三味線』
これは今回初めて読んだ作品。コミックヴァルキリー掲載。ヴァルキリーまでは追えていなかったなぁ……。
愛に狂いし化け猫が追って達とバトルする、この本の中ではアクション重視な作品。
ドがつくほどシリアスなようで、三味線と同化した謎ウェポンで銃撃戦かましつつ、あっさり生き死にが決する。ハチャメチャなテンションを感じます。
アクションの面白さも設定のエグさや面白さも、物語の疾走感のなか十分に詰め込まれていますね。
愛する男の革で仕立てたであろう三味線。それを愛でる猫女。彼女に執着するもうひとりの猫女。
闇やら病みやら感じるエッセンスも効き、物淋しい結末も味わい深い。

巻末告知によると、どうやらこの作品をたたき台とした新連載がアワーズGHにて開始される予定があるとのことで、読者としてもテンション上がる。

・『THE CINDERELLA SHOES』
ドラゴンエイジpureに掲載された読み切り。これは当時雑誌を買って読んで、かなり気に入っていた作品。ようやく単行本化してくれたか待ってたぞ!
舞台の面白さもさることながら、描かれる親子関係、主従関係、……それらがからみ合って読み応えバッチリ!
ジェンダー的テーマが大きく見えていますが、それだけではなく生きるということへの示唆に富んだ爽快なクライマックスもたまらない。
泥だらけにしたドレスと靴でなお荒野を進み、宇宙にまでだって手を伸ばす。強く美しいその横顔。
「わたしのおっぱい 見る?」のセリフはその文面から漂うムードとはまったく逆方向に心えぐられ、かなりの名シーンとなってるよなぁ。
名シーンといえば父親との決別の場面も、相当に胸が熱くなる。
個人的にはこの本で一番好きな短編で、何度も読み返してしまう傑作。性の面倒くささと向き合い、覚悟と決断をし、未来を切り開く、とてもとても眩しいストーリー。
あとがきではこの作品の続編ネタが放り込まれています……めちゃくちゃ面白そうなアイデアなので、はやく作品として読みたいんですが!!

・『アサギリノミコ』
まつりだ!ということで朝霧の巫女外伝。
かなり遊びを入れているコメディ全開のセルフパロディものとなっています。朝霧の巫女の主要キャラが再登場し、かなり混沌とした進行w
日瑠子陛下がすごく!ヒロインしてる!(大事)
アワーズでときどき、本当に時々掲載され「これ単行本化するのか?」と怪しんで切り取って保存していましたが、ちゃんとコミックスにまとまりました。安心。
連作短編ということでそれならではのドライブ感で暴走しますが、最後にちゃんとオチがつくのはすごいなw
本編完結後だからこそのお祭りパラレルワールドで、なんとなく、これで朝霧が本当に完結したか……と今になって思えてしまいました。
こんなおふざけ漫画でも作画の重厚さには気合が入っていて(特にアクション)、やはり話も絵もセットで噛み合っている作家さんだよなあ。


そんな短篇集。
荒々しさも繊細さも情緒あるタッチに同居させる作画と、人間のヘヴィーな心情を書き綴るストーリーセンス、どちらも非凡なものを感じさせてくれる作家さんの魅力が出ている一冊になったと思います。
この本を手に取る人は「朝霧の巫女」既読者がおおいんじゃないかなぁとは感じますが、ここから宇河作品に入ってもも楽しめるのでは。朝霧とは無関係の読み切り2作品もクオリティ高いです。
今度から新連載が始まるとのことですが、連載ペースはどうなるのか(ビクビク)

『おるたな 宇河弘樹短篇集2』・・・・・・・・・★★★★
「THE CINDERELLA SHOES」が単行本収録されたということが自分にとって価値ありまくり。じっくりカオスに織り込まれた短篇集。

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