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正直どうでもいい

こんな名前ですが好きな漫画の感想をかくブログです

[漫画]悲しい運命が脈動する。優しい戦士は笑いかける。『ブレイクブレイド』13巻

ブレイクブレイド(13) (メテオCOMICS)ブレイクブレイド(13) (メテオCOMICS)
(2014/05/12)
吉永裕ノ介

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   馬鹿め… …勝った奴が… 泣くな…

ブレイクブレイド最新刊、第13巻の感想。
ロボット戦記モノらしい、バッチリと格好良くキマった表紙にしびれる!!
冷たい眼をしたゼス。涙を流すライガット。交差するゴゥレム!
11巻12巻とわりと平和なイラストだったのですが、今回の表紙は緊迫感があってたまりません。このままポスターで欲しい。
しかし作者コメントを見たら「表紙詐欺は続くよどこまでも」と書いています。いやそれを言っちゃあおしめえよ。たしかに今回のゼス様は、ほぼ良いとこナシだったからな!!

前巻の感想→避けられぬ衝突!戦争への加速!『ブレイクブレイド』12巻



戦場復帰したゼスと、国の英雄となったライガットが相見える。
2人の直接対決は第3巻以来。あの一戦で脚を負傷したゼスは治療のため戦線を離脱。そしてボルキュスが率いる進軍が始まった。そして戦争。そして決着。
いまやゼスの立場も激変している。いまや危機的状況に陥ったアテネスの東方討伐軍・筆頭将軍として、あまりに多くのものを背負う身となっている。

さぁ!いよいよ切ない展開に入ってきましたよ!
つまり、かつての仲良し4人組がいかに引き裂かれ、苦悩し、運命に翻弄されるのか!

「運命に、抗おう―――」という本作の重要なコピーがあります。
つまり運命の苛酷さがまずある。それは13巻のここに至るまで多数の死のドラマを踏み越えていることから理解しています。けれどここからはいよいよ、主人公たちがその渦中に飛び込んでいく。
囚われたシギュン。彼女の処刑を目論むゼス。それを止めたいライガット。国王として身動きのとれないホズル。
いいぞ…こういうのがたまらないんだ…!ハッピーエンドを望みつつ、途方も無い悲しみや離別や喪失だってきっと待ち受けているんだ。
引き裂かれた昔なじみ4人のドラマについて言えば、シリーズ最大級の盛り上がりへと突入していく!



この13巻、ゼス関連の謎がサクサクと種明かしがされていくのが意外でした。
・ゼスとライガットが共有していた秘密――ゼスがアッサム国立士官学校に入学した理由とはなんなのか。
・ゼスが抱えるロキス書記長への“負い目”とは、過去に何があったものなのか。
これらが見えてくることで頑ななゼスの現在にも納得がいくし、4人の絆のルーツを知ったことで更なるセンチメンタルが加速する。最初から…なにもかも、うまくいくはずがなかったのだ……!!!
それにしても、もっと勿体ぶって種明かししていくかと思った。

そして始まるゼスとの対決。
しかしこれはまぁー、ライガットさん強すぎィ!!
11巻予告の「お前は…誰だ…?」がまさかゼスがライガットに向けて言ったセリフだったとは。ゼスは作中だと強キャラなのにライガット相手だとそれがイマイチ実感しづらい、なんという不幸イケメン…。
まぁそれは「手加減はしないぞ。貴様を殺す(キリッ」とか言っても心のどこかでブレーキがかかっているのか、はたまたライガットがマジでヒーローすぎるのか。

まるでお手玉のように、2本の武器を空に投げてはキャッチして攻撃、投げては次のをキャッチして攻撃……片手二刀流という離れ業まで披露する圧倒的魅せプレイ。闘争本能全開のライガットさん。
ゼスを圧倒し、腕部を破壊した時のライガットの表情が、絶品なのですよ。

ブレイクブレイド131

この乾いたような、諦めたような、悟ったような表情は。いったい何だ。
親友と呼ぶべき相手と国をかけて殺し合いをしなければならない、非情なこの場面において、なんて静かな表情をするんだろう。
正直、自分はまだこのシーンでのライガットを掴みきれてはいない。
やりきれない現実の中、死と隣り合わせの戦場で、いまなおゼスのことを信じてしまう。甘すぎる。しかしこうでなきゃライガットではないんだ。

復讐の狂気に駆られたボルキュス戦以降、ライガットは不安定な精神状態にあります。彼本来の性格とは別に、恐ろしいほどに冷たく残酷な別人格を秘めている。
この2面性が今後のライガットの描かれ方において注目したいポイント。今後ゼスとの戦いにおいて、どんな表情を見せてくれるのだろうか。

正直「ゼスの覚悟を甘く見過ぎだろ、大丈夫かよ」と思うけれどなぁ。
この一戦、予想していたものとはかなり違った内容となったが、ゼスとはじめての戦いを思い出させるようなカットがあったり、過去との対比によって「変わったしまったこと」を深々を感じさせる、バトルの高揚の中にもの淋しい寂寥がにじむ一戦だったなと思う。



話は移り、サーブラフ家の軸にストーリーは更なる急展開を見せる。
カギを握るのは、クレオ。
クレオの揺れる思いに関しては前々からじっくりと描写が深められていました。クリシュナの捕虜となるもシギュンに保護された段階から、「本当にクリシュナは蛮族なのか?」という疑問を抱き、過去受けた教育と現実とのギャップに苦しんでいた。
しかしシギュンの処刑が迫る中で、誰より勇気ある行動をとったのはその彼女だったのだ!
ずっと暖め続けられていた想いが実を結んだ。

ブレイクブレイド132

微笑みかける。全部全部、なくしてしまうのを覚悟して。優しい戦士はここにいる!

クレオはドジッ娘キャラでありつつ才能を秘めたキャラクターですが
彼女の真髄は、自分のすべてを投げ捨てるほどに誰かに優しくできる、その心にあると言える。こんな決断を下せるまでに、シギュンは彼女の心を深く癒やすことができたんだ。
こうなってくるとクレオもまた、もうひとりの主人公だな。物語を突き動かすプラスエネルギーだ。背負ったドラマが層をなして分厚くなってきたし、応援できる。かわいいし(大事)。

この時、わずか12歳の幼いクレオの決断を後押しした大人たちがいる。
それは彼女の母親と祖母。いざというときには女が強いもんだわ!
幼い娘の一世一代の決意を無下にしない。それどころか最大限のバックアップとフォロー!

ブレイクブレイド133

凛として娘と寄り添う。すべてを捨てて共に生きる。
この時のクレオママンのきっぱりとした口調がめちゃくちゃ格好良かった……!母親としてか、いやそれよりもっと原始的な、人間としての強さを感じる。
あまりに格好良すぎるし、いいオンナすぎたので、死亡フラグのようなものをうっすらと感じてしまったんですが…大丈夫でしょうか…。
個人的にはブレイクブレイドで1番エロスを感じる女性なので(1番エロスを感じる男性はチート眼鏡でした)、退場はどうか、どうか…。
クレオママンはね、部屋着でも胸元がパッカリしたラフオサレスタイルだからね、とってもイイんですよ。



そんな「ブレイクブレイド」13巻でした。
サクサクと進んでいるというか、グイグイと未来に引っ張られていくような展開。
テンポがよくて嬉しいですが、益々緊迫感が増してきており
キャラを殺すのに躊躇のない作品だけに、いつ誰が退場するやら…
そんな不安やら楽しさを胸に、また次の巻を楽しみにしています。
この作品はバトルもアツイですが、人間関係にやきもきして悶々して切なくなるのが大好きなので、そういった要素が色濃い最近の展開はたまんのですよ!

ライガットが、ゼスを相手に、まさかここまで余裕の戦いを見せるなんて…!
この展開に衝撃を受けた読者は多いことでしょう。
ライガットさん、いつのまにかめっちゃ頼れる男になっちまったわ…。
けれどこの戦いの結果で、戦争はさらに混沌する。すれ違ったまま、戦争の心臓は脈動する。

ブレイクブレイド134

あの頃には戻れない。
砕け散った思い出のカケラは心に突き刺さって、血の流れない痛みを戦士たちに与えるのだ。

『ブレイクブレイド』13巻 ・・・・・・・・・★★★★
着々とアツい展開を突っ走る!迫力あるロボットバトルとセンチメンタルMAXな人間模様がたまらない。

余談ですが、ブレイクブレイドは最近、WEB掲載より先にコミックスで最新話が読める試みをしており、こういうスケジュール調整はネット漫画ならではのフットワークなのかなーと思ったりします。

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